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2015年6月

2015年6月30日 (火)

全日本選手権ロードレース 2015

全日本選手権ロードレース

 

距離:240km

天候:曇り

 

栃木県那須市で開催。

コースは16kmの周回コースを15周する240kmのレース。

周回コースの前半は下り基調の平坦が続き、その後アップダウンを繰り返しながら登り、スタート地点に戻るという周回コース。

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レース前のミーティング

 

前日にミーティング。

注意しておきたい選手の確認とコースに対してどう感じるか?という確認。

自分の感じとしては、逃げに後ろから選手が追いついてくることによりいつの間にか逃げがメイン集団になっているという、前合流の展開になるのではないか?と予想した。

その為、決まりそうな逃げには反応していき常に前々でレースを展開していけるようにしたいと考えた。

指示というよりアドバイスとして、逃げに乗りに行く際にはしっかりとメンバーを見て乗っていくこと。

またメンバー的に無駄な逃げになりそうだと判断できるようなものであれば踏まずにさっさと潰してしまい仕切り直した方が良い。

注意しておくべきなのは良いメンバーを揃えてきているアンカーと愛三と右京という話になった。

 

 

レースレポート

 

昨年上位ゴールという事で集団前方からスタートすることが出来た。

トイレに行っていたこともあり、スタート2分前にスタートラインに並ぶ。

少し遅く来すぎたか?とも思ったが自分よりさらに後に佐野さんが来たので安心。

号砲でスタートするが初めの2km程はニュートラルスタートで、先導車の後ろに付いて走る。

先頭でうまいこと位置取りしながらレース開始。

アタックが散発し、行っては吸収を繰り返すがあまり良いメンバーが行かないので様子見。

半分ほど進み直線的な長めの登りへ。

取りあえず様子見の全力アタック。

頂上が見えたあたりで減速してくるが誰も抜きに来ない。

後ろは結構きついのだろう。

当然自分もかなりキツイ。

後でデータを確認したがこのレースの最大心拍の189bpmをマークしていた。

頂上前で後ろから抜かれる。

集団は伸びているが付いて来ている。

そんな簡単には決まらないのだろう。

今ので結構足に来た。

自分からは行かずにメンバーを見てチェックに入り足を回復することに。

良い選手が行けば反応する。

中々決まらない。

2周目に入る。

相変わらず決まらず。

常に先頭ではなく、10番手辺りでいつでも反応できるように備えつつレースを見る。

再び直線的な長めの登りへ。

また心拍189bpmだった。

しかしそこでも決まらずアップダウンを繰り返す。

常に前で展開していることもありキツイ。

しかし、今まで苦しんできたヨーロッパでのアタック合戦に比べると楽。

とは言っても動きすぎている感はある。

少し落ち着いた方が良い。

出来れば水が欲しい。

頭から被っていろんな意味で頭を冷やしたい。

3周目に入る。

街中を過ぎて下る。

4km地点で集団右側から佐野さんが前に上がっていく。

これは怪しいと思い後ろに付いて上がっていく。

予想通り佐野さんアタック。

しかし、下りで集団のペースが上がっていたこともあり集団との速度差がイマイチ。

即座に反応せずにワンテンポおいてアタック。

すぐに佐野さんに追いつく。

佐野さんが後ろをチラッと確認してグイグイ踏んでいく。

登りの途中で交代。

自分が先頭で一気に踏んでいく。

登り切った辺りで後ろから「開いている!」と誰かが叫ぶ。

下り出しでグッと踏んでペースを乗せてから先頭交代。

下りきったところで後ろを見ると離れている。

しかも逃げのメンバーがかなりいる。

この逃げが決まる。

バイクが上がってきてタイム差45秒。

この時逃げのメンバーが20人だという事を知る。

かなり多い。

見た感じかなり良いメンバーが乗っているし、チームメイトの石橋もいる。

3周目完了でタイム差1分半。

2名の追走がいるみたいだが追いついては来ないだろう。

無いとは思うが今のタイム差ではメイン集団に簡単に潰される可能性もある。

もう少しタイム差が欲しいと考えペースを上げる。

差がある程度開いた為逃げのペースが落ち着く。

逃げのメンバーは、

NIPPO自分と石橋。

ブラーゼンの佐野さん。

アンカーの西薗さん、井上さん、初山さん。

右京の土井さん、平井さん。

ブリッツェンの増田さん、堀。

愛三の小森さん、平塚さん。

シマノの木村。

キナンの水野さん。

あとは実業団チームから6人。

かなり良いメンバー。

主要チームは大体2人乗せておりアンカーに至っては3人もいる。

どのメンバーも強力で狙える選手が揃っている。

この逃げは決まらない。

協力し合っている状況ではあるがお互いに腹の探り合いがあるので全力で逃げ切ろうという意思は薄いだろう。

少なくともこのままのメンバーだけでゴールまで行くというのは100%ない。

後ろからの合流が有るか、一度吸収されてからもう一展開絶対にある。

ここで足を使ってしまっては後半で動けなくなる。

石橋にも足を温存しておくように伝える。

自分が見る限り各チームのエース級の選手が乗っている。

しかし、自分の予想では愛三の2人はエースでは無いはず。

それであれば愛三はメイン集団に戻って逃げを潰しに来る可能性がある。

その作戦を取れば愛三も足を使うことになるのでどうするかは分からないが。

5周目に入るタイム差は5分以上開く。

下りきって登りだす。

平塚さんがパンクしたようで、登りの途中に居た愛三の監督の西谷さんのところに小森さんと2人で止まる。

そのまま逃げには戻ってこず。

逃げ集団内では、愛三は後ろにいるエースで勝負する為に2人を戻したのだろうという予想で「だ、漢な作戦だ」という声が上がっていた。

愛三が後ろに戻り集団の牽引を始めたこともあり、この周の終わりにはタイム差が3分40秒にまで詰まっていた。

逃げも危機感を感じ協力してローテーションを回すがイマイチ上手く噛み合わない。

6周目に入る。

タイム差も徐々に詰まってくる。

6周目の終わりで大門さんから後ろを待てという指示が出る。

追いつかれるのは確実なので足を溜めておいて次の展開に備えろという事だろう。

タイム差が縮まりながら6周目が終わり7周、8周も終わる。

9周目に入りタイム差は1分を切ってくる。

逃げのメンバーも後ろを気にし出してはいるが流石にまだ集団は見えない。

下り切り登りが始まったところで、逃げのメンバー内でアタックがかかりだす。

吸収される前に飛び出して新しい逃げを前で待ちたいという動きだ。

しかし全員遅れたくはないようで、アタックがかかっては捕まりを繰り返す。

当然ペースも安定せず加速したり緩んだりを繰り返す。

9周目が終わる。

タイム差は20数秒。

土井さんの提案でアタックの掛け合いをやめて全員でローテーションすることに。

実際誰も飛び出せる可能性は無かったので、かなり無駄な打ち合いではあった。

アタックの打ち合いをやめたせいか、集団がペースを落としたのか、下りきるまでは吸収されず。

登りの手前で後ろを確認すると集団はすぐそこまで迫ってきていた。

この感じであれば1回目の登りの途中で追いつかれるだろう。

登りに入る。

予想どおり集団に追いつかれる。

登りでアタックがかかり自分も反応する。

下りも飛び出していたが、決まらず10km手前の2回目の登りの入り口で捕まる。

カウンターで凄い勢いでアンカーの選手が飛び出していく。

速すぎて誰が行ったのか分からなかった。

しかし早すぎたことが災いし、単独での飛び出し。

登りもゴリゴリ踏んでいってドンドン差が開いていく。

ブリッジをかけようとする選手もいたが吸収。

飛び出したのは内間さんだった。

流石に内間さんでも1人で残り5周半を逃げ切るのは無理だろう。

でも、前で合流するのは有りだ。

少し足を溜めるために大人しくし、10km過ぎ辺りの3回目の登りが始まると同時にアタック!

同じことを考えていた選手が他にもいたようで再びアタック合戦に。

アタックが続きながら軽く下って緩やかに上る。

長めに下る!という手前でニュートラル規制が入る。

集団内に何が起きてる!?という混乱が生まれるが、女子のレースのゴールに被ってしまうためレースを一時中断するというアナウンスが聞こえる。

12km地点辺りで完全に停止。

内間さんも集団前方で止められており、タイムギャップを取って再スタートするとのこと。

コリアを思い出す。

女子との距離が十分取れたようで、まず内間さんが再スタート。

少し間をおいて集団も再スタート。

一度止められたせいで勢いを失い、集団はアタックがかからずまとまってゆっくり進む。

10周完了残り5周。

下りきるまで集団はゆっくりのペースで進んだ。

登り出しからアタックの掛け合いが再開。

しかし今回はなかなか激しい。

ブリッジをかけたいにしても延々とアタックが続き中々決まらない。

ふと気づくといつの間にか内間さんが集団に帰ってきている。

そこで、新しい逃げを作る為にアタックが続いていたのだと理解する。

11周が完了し残り4周。

下りでもアタックが頻発し自分も乗っていく。

かなり激しいアタック合戦になっている。

ここで飛び出せば展開によっては逃げ切りもあり得るので全員ガチ。

下り切った地点で自分を含む10数名の大きな集団が先行していたが、それも登りが始まると吸収される。

途中でキナンの伊丹さん単独で飛び出す。

集団のペースが緩み差が開く。

しかしすぐに集団が活性化しアタックが続く。

自分もブリッジをかける為に全力で行ってみたが、少し飛び出しただけで前には追いつけず吸収される。

流石に行き過ぎている。

そろそろ休まないと最後まで勝負出来なくなる。

残り3周。

集団内に戻り休憩する。

自分と入れ替わるような形で石橋が前で動く。

集団内で中切れに注意しながら足を回復させる。

残り2周。

下りきって登りが始まるとペースが一気に上がる。

いつの間にか伊丹さんが吸収されて最後に向けての本格的なアタック合戦が始まったのだろう。

登りで割れかけている集団の前に飛びつく。

ここで遅れてはどうしようもない。

集団はハイペースで縦に伸びている。

道が細くなり曲がっているせいで先頭の様子が見えない。

10km地点からの下りで前が見える。

少数が飛び出し、それを10名ほどの集団が追い、さらにその後ろに3名追走、そして集団という形。

出遅れた。

先行している集団には有力チームのジャージが見えた。

これは潰すか乗るかしないとまずい。

しかし、幸いメイン集団のペースも緩んでいない。

無駄足は使わず、ペースが緩むタイミングか、自分だけ乗れそうなタイミングで飛び付こう。

登りでタイミングを見て全力で前へブリッジ。

追いつく。

が、集団も追いついてくる。

そのままの勢いでアタック合戦を繰り返しながら進む。

かなり強烈。

後ろを振り返る余裕も無く、先頭付近でとにかく前へ前へと動き続ける。

ラスト1周。

余裕のない中で後ろを振り返るといつの間にか10名程で集団から飛び出している。

いつどこで飛び出したかは分からないが取り合えずチャンス。

バイクが上がってきてタイム差30秒!

かなり良い!

しかし、強力なメンバーもいる。

ラスト1周で逃げ切れるかもしれないこの展開に至っては、もはや一緒に逃げる強い選手は自分の邪魔にしかなってこない。

しかも散々動いたせいで自分の足は相当限界。

二の腕はほぼつっている。

ここは動いてはいけない。

とにかくこの逃げで上手く粘り、攻撃に耐えて最後の登りで仕掛けるしか勝ち目はない。

おそらく他の選手も相当限界なのだろう、ラスト8kmを切っているにもかかわらず全員が協力して逃げる。

下手に仕掛ければ、逆に振り落される。という考えや、優勝は要らないからこの逃げでゴールまで行ってとにかく上位に入りたい。という考えがあるのだろう。

集団からブリッジをかけるのに成功した有力選手が増えてくる。

ラスト4kmからの登りで仕掛ける。

そう思って備える。

しかしラスト5km手前の登りで土井さんがアタック。

単独で飛び出す

仕掛けるのが早い!

しかし土井さんであれば逃げ切られる可能性もかなり高い。

自分も1位しか狙っていない以上、ここで遅れるわけにはいかない。

少し遅れて自分も飛び出す。

しかし、予想以上に早いタイミングのアタックで戸惑ってしまったこともあり追いつけない。

なにより土井さんが失速せず力強く踏んでいき差が少しずつしか詰まらない。

このままでは追いつく前に自分の足がなくなってしまう。

全力で追い続けたが集団に追いつかれ、抜かれる。

完全に足を使い切ったことで失速。

集団に付けず遅れる。

そして千切れた状態でゴール。

29位。

 

 

感想

 

結果を残すことは出来なかったが、自分の全力を出し切って走ることが出来たので満足のいくレースをすることが出来た。

途中でも書いたが、全日本選手権は1位のみに意味のあるレースだと思うので、プロとして結果を残せなかったというのは良くなかった。しかし、結果を残すために自分のスタイルで今できる全てのことはやり尽したと感じたのが今回のレースであったので情けないという気持ちは無かった。

今回は展開が自分向きでは無かったし、コース的にも逃げが決まるコースでは無かったという事だろう。もっとも、その中でも勝てるというだけの実力を付けないといけないというのも事実だとも思う。

最後の付くことが出来なかった土井さんのアタックを自分が出来るくらいに力を付けれれば今回のレースでも結果は違ったかもしれないと思う。

レースに対して満足は出来たが、これからの全日本選手権で勝とうとするのであれば、今の実力で満足していてはチャンスは無いし、ヨーロッパで戦うためにもさらに力を付ける必要があると再確認できたレースだった。

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2015年6月14日 (日)

ツール・ド・コリア 8日目

ツール・ド・コリア

 

クラス:1 ステージレース 8日目 

開催国:韓国

距離:65km

天候:晴れ

 

ソウル市内を回るコース。

40kmの往復とほぼ5周の周回コースが組み合わさったコースでほぼフラット。

周回開始の44.6kmとラスト2周開始の54.8km地点にスプリントポイントが設定されていた。

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レース前のミーティング

 

全体でのミーティングは無くそれぞれが指示を受ける。

特に自分は今までに無いくらい長くレクチャーを受ける。

総合は6位に付けているが、自分から3秒遅れ以内に20人以上の選手がいる。

中間スプリントをトップ通過すればボーナスタイムが3秒もらえるので簡単に逆転される。

更に1秒遅れの選手が3人おり、その選手には逃げに乗られた時点で逆転と考えていい。

距離は短いが油断は全くできない。

常に前で反応し状況を見極めて判断する必要がある。

当然自分も守るだけでなく少しでも順位を上げるために動かないといけない。

守るつもりの消極的な走りでは逆転される可能性しかない。

 

 

レースレポート

 

パレードは1.2kmで短い。

しかし道が広いので前に上がるのは比較的楽。

3列目当たりに並んでパレード開始。

パレード中に総合順位が自分に近い選手の居場所を確認する。

スタート前に自分に近い順位の選手の番号とチームは頭に叩き込んでいた。

あまり前には上がってきていない。

しかし、どこから飛び出してくるか常に注意していないと反応が遅れれば即終わりだ。

レース開始。

数名が飛び出し捕まる。

カウンターで4名飛び出す。

飛び出した選手は総合に関係ない。

3人ほどが追いかけ、それを集団が追う。

追いかけた3人は捕まったが、先に飛び出していた4人はそのまま逃げた。

悪くはない状況、とりあえず見送るしかない。

逃げに乗った選手に自分と2秒差以内の選手はいない。

そこからはアバンティとオリカの集団コントロールで1列になりレースが進む。

自分は30番手辺りに付けて様子を見続ける。

タイム差は1分半ほどを保ち続ける。

距離だけがどんどん過ぎていき40km地点を過ぎる。

逃げとの差は1分を切ってくる。

集団内で中間スプリントを狙いたいチームが列車を組んで前に上がっていく。

JLTの列車の後ろに付いて自分も上がる。

中間スプリントまでラスト2kmで40秒。

この中間スプリントは逃げが取るだろう。

逃げが中間スプリントを通過し、集団が再び落ち着き1列になる。

1周回り、ラスト3周。

逃げはもう前に見えている。

次の中間スプリントまでは5kmを切っているが、確実に捕まるだろう。

集団の左側をなぞるようにして前に上がっていく。

ラスト2kmの看板を過ぎる。

逃げはすぐそこ。

自分が集団からアタック!

集団スプリントになれば勝ち目はないので狙いに行くとしたらこれしかない。

集団から飛び出し、逃げも一気に抜き去る。

総合のトップ争いに関係ない自分を集団が見逃してくれるのを祈る。

後ろを見ると結構離れている。

これはイケる!

行くしかない!総合4位にジャンプアップだ!

ラスト1kmの看板を過ぎる。

振り返るとアバンティが猛追。

そう簡単にはジャンプアップなんかさせないという事だろう。

前で頑張ったがラスト700m辺りで吸収。

集団にすごい勢いで追い抜かれる。

ここまで集団が早ければ、自分とタイム差が近い中途半端なスプリンター達は前に出れないだろう。

集団トップが強烈なスプリントをしながら中間スプリント通過。

あとは集団に絶対残る!

集団内にいるとNIPPOのスプリンター3人が前に上がっていくのが見える。

足にも結構余裕があるので何かできないかと付いて行く。

ラスト1周に入る。

集団左側から前に上がってみる。

ラスト2kmぐらいまで10番手辺りに付いていたが、後ろを見ると誰もいなかったのでやめて集団に戻る。

最後はゴールスプリントでペースが上がる集団の中で千切れないように全力でもがいてゴール。

総合は変動せず6位をキープ。

 

 

感想

 

短いレースではあったが集中して走ることが出来たと思う。

2回目の中間スプリントを狙うために飛び出したのは、現状維持ではなくさらに上を目指すという意味で良かった。

最終成績として、総合6位で山岳4位という結果を残せた。

タイム差としてはほんの少しの差ではあるが、初日から積極的に攻撃し続けた積み重ねのおかげであると思う。

1月からハイレベルなレースを転戦し修行してきた成果をやっと残すことが出来た。

今回のレースは全日程を通して調子が良く、今まで問題だった「後半で調子が崩れる」というのも克服できたと思う。

また連日、ハードなレースでアタックし、我慢し、先頭集団に毎日残ることが出来たというのはこれからのレースでもかなりの自信に繋がってくると思う。

しかし、あと少し頑張っていればもう少しいい結果を残すこともできたと思うところもあるので、そこでの甘さを捨てることや1回1回が重要であるという今回学んだことを忘れることなく次からのレースに生かしていきたいと思う。

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2015年6月13日 (土)

ツール・ド・コリア 7日目

ツール・ド・コリア

 

クラス:1 ステージレース 7日目 

開催国:韓国

距離:145.8km

天候:晴れ

 

グンサンからダエジェオンへ向かう中盤と後半に小さめの山岳がある基本平坦のコース。

69.3km地点に3級山岳があり、118.1km地点にはスプリントポイントがあった。
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レース前のミーティング

 

集団内に居ても状況は良くならないので逃げを狙って行けという指示。

 

 

レースレポート

 

今日のパレードは1.5km短い。

スタートラインの近くを回ってアップし、選手が集まりそうな雰囲気を感じラインに先頭で並ぶ。

パレード中に少し位置を下げる。

昨日の経験からマークされていれば自分がアタックをかけても付いてこられるので様子を見ることにする。

レース開始。

アタックがかかり数名飛び出す。

集団は様子見。

後追いのアタックが出来たので後ろに付く。

もしマークされていれば自分で行かず他のアタックを利用しないと足が持たない。

飛び出した選手を追い、自分が先頭を引いて交代のサインを出す。

やはり前に出てこない、マークされている。

今日はピシュガマンではないJLTの選手だ。

昨日逃げた選手でタイム差が自分と同じ選手。

 

タイムが同じ場合は、それまでのステージの着順の合計の小さい選手が上位になる。

JLTの選手は自分を逃がさなければ自分に逆転されることは無いのだろう。

 

昨日の経験から交代のサインを出しても相手が前に出てこなかった際の対策も考えていた。

軽くブレーキをかけて無理やり下がる。

無駄に先頭に居て前との差が開く前にさっさと集団内に下がってしまう。

ある程度前との差が詰まっていたので集団が活性化し追いつく。

いつものようにアタックがかかっては吸収される。

自分から行かず、アタックした選手の後ろに付いてブリッジをかける。

それも結局捕まる。

5人ほどの選手が飛び出す。

集団との差が少し開く。

これは追いたい。

タイミングを見て左コーナーの手前で集団の右からアタック。

外側からコーナーに入ったので減速せずにコーナーを踏んで抜ける。

交代しようとするが後ろが出てこない。

JLTがマークしている。

しかし自分と一緒に飛び出した他の選手がアタックをかける。

それに反応して後ろに付いて前を追う。

自分の集団は前とも後ろとも離れている。

昨日と似た位置。

しかし自分の集団にはオリカの選手もおり、さらに勢いもあるので位置的には一緒でも状況は全然違う。

アタックの掛け合いのようなペースアップで前を追う。

集団が結構離れている。

前に追いつく。

10人ほどが前にいる。

そこからアタックする選手や追うだけで前を引かない選手が出てくる。

それぞれの目的がバラバラなのだろう。

この飛び出しは確実に吸収されるので足を使わないようにしつつ、逃げられないように気を付ける。

思ったより時間がかかってから集団に追いつかれる。

そこから再びアタック合戦。

自分は時々後ろを確認しJLTがいないタイミングを見てアタックに反応する。

飛び出して後ろを確認するとJLTが追ってくるという光景が何度か繰り返される。

JLT選手は自分と一緒に飛び出せば前を引かず、自分がJLTを置き去りにすれば集団を引き連れて追ってく。

しかし自分からはアタックに行かない。

要は今の順位を維持するために、何としても自分を逃がしたくないのである。

自分と一緒に逃げれればJLTの選手の総合順位が上がる可能性もあるというのに保守的過ぎると思う。

しかし、コイツが付いてくる以上逃げは決めれない。

集団内の選手の間を縫って前に上がり引き離そうとするがピッタリと付いてくる。

本当にしつこい。

タイミングを見て何度か自分でも飛び出してみるが潰される。

さすがにかなり足に来る、頭にも来るが。

これは今日は逃げるのは無理だろう。

集団内に戻って落ち着く。

足を使いすぎた。

ピンポイントで狙えそうであれば行ってみても良いかもしれないが、これ以上アタック合戦に参加していると後半にかなり響いてくる。

逃げることも大事だが、今はゴールまで集団に残るというのもかなり重要である。

36km地点。

そこからもアタック合戦は続いた。

46km地点で4人の選手が飛び出し集団が緩む。

これは狙ってみる価値があるかも、と思い右端から飛び出すと既にシマノの入部さんと秋丸が追走をかけている。

あの追走は潰しておきたいと思い追うが、もう少しというところでキツクなり交代。

やはりJLTが後ろにおり前に出ず減速。

集団が横に広がりオリカとドラパックが蓋をし出す。

蓋をしてからもピシュガマンやタブリズの選手がアタックし集団が伸びたが、シマノ2人には追いつかず集団のペースが緩む。

逃げが決まる。

48km地点、1時間もアタック合戦が続いた。

現在の状況は先頭にアンカー2人が乗った4人の逃げがあり、そこにシマノの2人が追走をかけている。

前が6人になれば面倒だ。

いろいろ考えてみる。

まずシマノは秋丸の総合順位を中間スプリントのボーナスタイムで上げるために前に追いつきたい。

アンカーは前に乗っているどちらかの総合順位を上げたいのだろう。

集団をコントロールするチームは前の人数が少ない方がコントロールしやすいので、逃げの人数は5人以上にしたくないだろう。

もし5人以上になれば早めに潰しに行く可能性もある。

この5人というのは今回のレースが6人出走で、エースを除いた5人がアシストとして前を追うという事から考えている。

現に今回のレースでは5人以上の逃げは決まっていない。

前の4人もそう思ったのか、アンカーが目的の競合するシマノに追いつかれるのを嫌ってペースを上げたのか、途中でシマノの2人は前に追いつけず集団に吸収された。

アタック合戦のダメージがかなりあったので集団内で休む。

山岳ポイントで集団のペースがかなり上がったが、ユックリ遅れながら登ってのでそこまでダメージを受けずに済んだ。

それからはゴールまで集団に残る為に休んだ。

ラストの山岳で逃げは吸収され集団ゴール。

自分は無事でゴールできた。

集団スプリントでは士揮が4位、昨日に引き続き調子が良さそう。

 

 

感想

 

最初のアタック合戦では昨日に学んでことを生かして挑んだが、あそこまで執拗に潰されてしまっては逃げるのは無理だろう。

マークが始まる前のもっと早めの日で無いと逃げるのは厳しいのだろうが、毎日全力でやっているのでしょうがない。

山岳は今日で4位が確定したので、後は総合順位だけである。

明日は中間スプリントがラスト20kmに2回もある。

どうなるかは分からないが全力で頑張るしかない。

明日は65kmと短いが、短い分ペースも上がる可能性が高いし決して油断はできない。

千切れてしまっては今日までの頑張りの全てが無駄になるのでさっきも書いたが本当に全力でやるしかない!

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2015年6月12日 (金)

ツール・ド・コリア 6日目

ツール・ド・コリア

 

クラス:1 ステージレース 6日目 

開催国:韓国

距離:193.7km

天候:晴れ

 

ガングジンからグンサンへ向かう前半がは小さなアップダウンのが連続し、ラスト30km程は橋を渡り続けるという直線のコース。

23km地点に4級山岳があり、142.8km地点にはスプリントポイントがあった。

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レース前のミーティング

 

逃げに乗って行けという指示。

しかし、ピシュガマンやコーラルが山岳ポイントを狙ってくるのなら少し抑えて、山岳ピント通過後に逃げを狙った方が良いという指示。

 

 

レースレポート

 

今日のパレードは5.2kmと長い。

スタートラインにも早く並びに行き先頭でスタート。

パレード中も先頭付近を維持する。

パレード中にオリカの選手が結構な人数前に上がって来る。

今日は早く決まるかもしれない。

レーススタート。

開始直後にアタックかかり数人飛び出す。

集団は様子見で少し待つ。

決まりそうなので追いたい。

しかし2列目の真ん中にいるので動けない。

幸い集団が横に広がらなかったおかげで追走がかかり、飛び出した選手達は吸収された。

今の感じでもすぐに決まりそうな雰囲気があったので自分から仕掛ける。

ピシュガマンの選手が付いてくる。

交代の合図を出すとピシュガマンの選手は前に出てこない。

完全にマークして潰す姿勢だ。

ピシュガマンが前に出なかったせいでペースが緩みカウンターで他のチームがアタックをかける。

ピシュガマンが後ろにいるが追わないとまずいのでアタックをかけて追う。

交代しようとすると再びペースが緩み、今度はオリカの選手まで飛び出す。

これはさすがにヤバいだろうと思うが、オリカが行ってしまったせいで集団を牽引するチームが居なくなった。

左側からアンカーの井上さんがアタックしたのでそれに付く。

ローテーションで先頭を交代するが再び後ろにいるピシュガマンが前に出ずペースが落ちる。

とことん鬱陶しい。

代わりにドラパックの選手が出てくる。

自分の後ろでピシュガマンがブロックするせいで3人ぐらいで先頭を回し前を追うが、詰まらない。

他の選手はどうしているんだと思い後ろを見ると、離れている。

先頭の逃げ集団、自分達の集団、メイン集団という形になっている。

これは最悪。

自分達の集団が吸収されれば集団が緩んで逃げが行ってしまう可能性がある。

少しでも前と詰めるために踏むが、集団に追いつかれる。

ペースが緩む。

前を追いたいが足がない、どこか前を追ってくれと思っているとアバンティが先頭に出て引き出す。

しかし前も全力で逃げているので中々詰まらない。

前にどこの選手が乗っているか分からない位に離れている。

アバンティが引けなくなるのも時間の問題。

アバンティが追うのをやめれば差が一気に開くだろう。

集団のペースがほんの少し緩む、諦める前兆だ。

「石橋行け!」前にいた石橋に指示を出して追わせる。

自分がその後ろに付いて足を溜める。

石がペースを維持できる限界を見極めて自分が後ろから発射。

全力でもがいて前との差を一気に詰める。

さっきまでの半分以上を詰めた。

ここまで詰めれば集団も追いかけるはず。

交代する。

ピシュガマンがブロックする。

コイツら……

ペースが緩み、カウンターアタックで前へのブリッジが連発する。

30人くらい前に行った。

遅めのアタックの後ろに付いて自分も追いつく。

ここまでの展開で足を使いすぎた為限界。

休むしかない。

かなりヤバい逃げが行けば無理でも反応しなければいけないが。

集団前方から2人が飛び出す。

ピシュガマンと誰か。

2人なら大丈夫だろう。

様子を見る。

ピシュガマンが先頭で抑えている。

差が開いていき、後追いも無く逃げが決まる。

15km程の地点。

集団内で休む。

4級山岳では3位まで点数が付く。

取れるなら狙った方が良い。

集団前方で待機する。

山岳スタートの看板を過ぎる。

集団の左側の先頭に出る。

山岳リーダーと2位のピシュガマンが右側にいる。

ラスト1kmの看板を過ぎる。

軽くアタックしてみる。

これで飛び出せれば楽にポイントがとれる。

アタックとほぼ同時に右サイドが反応する。

ここは争わない方が良いと思いやめる。

先頭が何人かで勝負し出し、集団がそれをイーブンペースで追いかける。

この山岳ポイント通過後に逃げの後追いができるかもしれないと思い備える。

山岳ポイントを通過する。

勝負していたメンバーが先行していたので、前を追う選手の後ろに付いて追いかけ、合流する。

結局、後追いは出来ず集団が一つにまとまる。

チームカーに指示を聞きに下がる。

集団内で待機していていいが、後追いができる可能性があるのでそれに注意するようにと指示される。

集団の先頭から10番手辺りで様子を見る。

ピシュガマンの選手が集団の先頭でペースを落として差を広げようとしている。

しばらくするとタイム差が7分と表示される。

それから少ししてオリカの選手が先頭に出て引き出し、ペースが上がる。

こうなれば後追いは発生しないだろう。

集団内の楽な位置まで下がる。

それから100km地点辺りまではズットハイペースが続き集団内でも結構苦しむ。

100km辺りの登り通過時点で、タイム差4分半。

思ったより詰まっていないがここからジワジワ詰めていくのだろう。

スプリントポイントが近づいてくる。

2人逃げの状態なので集団でトップ通過すれば1秒のボーナスタイムが狙える。

狙えるのであれば狙えという指示を石橋が伝えてくれる。

スプリントポイントに向けて集団の位置取りが激しくなっていく。

逃げまでのタイム差1分半。

かなり詰まっているが、逃げは吸収されないだろう。

士揮の後ろに付いて前に上がる。

ラスト1km右サイドにアバンティの列車が飛び出し、左側にチャンピオンシステムの列車が並び、その後ろに2人で付く。

ラスト500mでチャンピオンシステムの更に左側から士揮が出る。

千切れそうになりながらそれに付く。

ラスト150mで自分が発射。

伸びない。

限界の速さだ。

ラスト50mを切る。

取れるか!?

スプリントラインの直前でオリカの選手が右から出て来て抜かれる。

せっかくアシストしてもらったのに申し訳ない。

しかし限界のもがきだったのでどうしようもなかった。

集団に戻る。

士揮に「取れた?」と聞かれるが。

最後にやられてしまったと伝え謝る。

少しして士揮がチームカーから指示を聞いてくる。

橋の区間に入ると風向きが変わる筈なので集団の前方まで上がっておくようにという指示。

他のチームも考えていることが同じで、ドンドン前に上がりだす。

上手くドラパックの後ろをキープし橋の区間に入る。

左後方からの横風だ。

集団はそこまでペースが上がらず進む。

このペースで進むのだろうか?

直後にこの油断が危機を招く。

集団にペースが一気に上がり右端の路肩まで寄って1列で踏み出す。

かなり速い、中切れしてしまいそう。

しかし、ベルギーでの横風に比べれば相当マシ。

まだ我慢できる。

そうこうしているうちに前で中切れが発生。

さらにペースが上がり前に追いつきに行く。

限界になった選手が下がってきて、それをかわしながら前を追う。

前から離れてしまう。

交代して前を追う選手の後ろに付き直す。

今までで一番のピンチ、今日こそは遅れてしまうかもしれない。

限界ギリギリで前に追いつく。

本当に危なかった。

そのままの勢いで集団の前方まで上がる。

前にいる方が残れやすい。

路肩にラスト20kmの看板が置いてある、マジで危ない。

今路肩を走っていれば吹き飛んでいただろう。

あと30分ぐらい耐えればいい。

再びペースが上がり1列になる。

前にアバンティの選手が入ってくる。

そして大して踏みもせず前から遅れる。

マジか!と思いながら抜いて前を追い、追いつく。

早く反応できたおかげで助かった。

そこからも何度かペースアップを繰り返し1列になったが、集団の前方にいたおかげで中切れには巻き込まれずに済んだ。

道が軽く右に曲がり完全な追い風になる。

こうなれば千切れる心配はかなり減る。

ペースも60km/h近くまで上がるが、キツイが付いて行ける。

ラスト10kmの看板を過ぎ。

あとは大体10分。

絶対に耐えきる。

ラスト5km。

集団が少し緩み足に余裕ができる。

ゴールスプリントのアシストをできればしたい。

前に上がるがチームのスプリンターとは合流できない。

ラスト2kmを切る。

右側から一気に上がろうとした瞬間集団が右に寄り上がれなくなる。

危ない。

大人しく集団ゴールしよう。

ここで無理をして落車してしまっては明日以降に支障が出る。

最後は千切れないように集団内でもがいて集団ゴール。

ゴールスプリントでは士揮が2位になった。

中間スプリントのアシストもガッツリしていたのにさすがスプリンターである。

 

 

感想

 

最初の逃げに乗りたかったがピシュガマンのマークの厳しさと、前に飛び出した9人を捕まえるのでイッパイイッパイだったのでどうしようもなかった。

中間スプリントでは手厚くアシストしてもらったにもかかわらずトップを取れず申し訳なかった。

もう少しスプリント力を付けれれば勝負出来るようになるかもしれない。

ちなみに自分を抜いたオリカの選手は今回のツール・ド・コリアでゴールスプリントで3位にも入っている選手だった。

やはり本物のスプリンターとのもがき合いでは勝ち目がない。

ラスト30kmでの横風区間では、本当に遅れることを覚悟したが、根性で前に残ることが出来て良かった。

やはり油断は禁物だろう。

明日も逃げるチャンスはあると思う。

ピシュガマンのマークが有るかもしれないが、何とか出し抜いて逃げたい。

逃げないことには自分の成績は良くならないので、残り2日集中して全力で頑張りたい。

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2015年6月11日 (木)

ツール・ド・コリア 5日目

ツール・ド・コリア

 

クラス:1 ステージレース 5日目 

開催国:韓国

距離:175km

天候:雨

 

イェオスからガングジンへ向かう小さなアップダウンの連続する直線のコース。

47.3km地点に4級山岳が、170.5km地点に3級山岳が有り、112km地点にはスプリントポイントがあった。
20150611_184141

 

 

レース前のミーティング

 

逃げに乗って最初の4級山岳を狙いに行けという指示。

スタート直後にはトンネルも連続し道も狭い所もあるので、逃げが早めに決まるかもしれないというアドバイスももらう。

 

 

レースレポート

 

今日のパレードは1.1km非常に短い。

スタート前に小雨が降っていたこともあり、全体的に並ぶのが遅かった。

少し早目に行き先頭に並ぶ。

パレードが終わりレース開始。

開始直後にトンネルがあり、アタックがかかる。

トンネル内は先頭付近の選手以外が前の状況を把握しにくいため、逃げが決まりやすい。

アタックに反応し自分も飛び出す。

4人ほど飛び出しローテーションする。

簡単には決まらず集団に追いつかれる。

スタート後はしばらく登りが続く。

登りのアタック合戦は一度後ろに下がると前に上がる為にはかなり足を使う。

それに集団がやめれば差は一気に開く。

前で反応し続け位置をキープし下がらないようにする。

昨日休めたおかげで、足はこの5日間で一番楽だ。

様子を伺い、周りがキツそうな時やペースが落ちかけた時に仕掛ける。

自分もかなりキツイがここで仕掛けなければ、登りのアタック合戦では逃げれない。

出し惜しみなしで仕掛ける。

ピシュガマンの選手が積極的にチェックに入ってくる。

逃げが決まらないまま登りきり下りに入る。

下りでもアタックしてみる。

しかし下りは集団の方が速く下れるため逃げれない。

下りは休んで登りに備えるのが良いだろう。

最初の一番長い登りで決まらなかった。

このアタック合戦は長引く。

やり方を変える。

とにかく様子を見て雰囲気を感じる。

しばらく見ていると、自分が大人しくなったことでピシュガマンの山岳リーダーとコーラルの山岳2位の選手がお互いに逃げのチェックに入っていることに気づく。

基本的に一緒に飛び出している。

この2人が吸収された後にカウンターで仕掛ける作戦に変更する。

自分以外にも仕掛ける選手がいるので、それをうまく利用し足を使い切らないようにも気を付ける。

何度か仕掛け、ある程度抜け出すことはあっても結局決まらない。

ピシュガマンもチェックに入って来るし、オリカが潰しに来ることもある。

その間にもアップダウンは過ぎていく。

数名が飛び出したのを集団が追う。

集団は縦に伸び、自分は4番手辺りにいる。

自分の前後にはオリカの選手が結構な人数いる。

そろそろコントロールするつもりだろうか?

追う集団の中でギアを少し軽くし集中する。

集団が飛び出した選手に追いつく。

その瞬間に左側に飛び出しアタック。

ギアも完璧。

一気に飛び出す。

今までで一番の狙いすましたアタック。

全力で踏み、減速する前に交代する。

飛び出している選手は3人。

アンカーの内間さんとソウルの選手。

後ろは離れている。

集団が止まれば決まる。

全力のローテーション。

人数は3人と少ないが、とにかく47km地点の4級山岳まで逃げれればいい。

現在30km地点。

ガンガン踏んでローテーションを回す。

後ろに下がる毎に集団を確認する。

数名が飛び出して追走しようとしているが、集団は広がり離れだしている。

この数名が諦めれば決まるパターン。

引き続き踏みまくってローテーションを回す。

山岳に足を残しておきたくはあるが、まずはこの逃げを決めないと始まらないので、抑えない。

後乗りでコーラルの選手が追いついてくる。

集団は離れているので単独で追いついたのだろう。

追いついたはいいが、かなり足を使ったのだろう、日本語で「すみません!」と言われ前に入る。

コーラルの選手がしばらく休んでからローテーションに入り4人で回す。

集団は広がっているがそこまで離れていない。

追走の為のアタックがかかっているのだろうか?

4人で飛び出し頑張っているとバイクが上がってきてタイム差26秒と教えてくれる。

これから開くのだろうか?

幹線道路から曲がり、センターラインに反射板が埋め込んである2車線の道路に入る。

チャンス。

内間さんも「ここで集団のペースが落ちるはず!」と言っている。

ここで一気に離すためにペースを緩めずローテーションを続ける。

4級山岳までは5kmを切っている。

バイクが上がって来る。

さあっ!タイム差は!?

26秒。

開いていない。

タイム差の計測の仕方は、まず、バイクが止まり、トップ通過後に集団までのタイムを計る。そしてバイクが前の集団まで戻ってきて、そのタイムをホワイトボードに書いて教えてくれる。

従って今現在のタイム差ではない。

おそらく今はもっと開いているハズだ。たぶん

しばらくして、もう一度バイクが上がって来る。

22秒、詰まっている。

嫌な予感はしていたが、後ろが追って来ている。

この道でタイム差が詰まっているという事は、アタック合戦ではなく、チームで先頭を引いて追っているのだろう。

引いている候補としては、山岳リーダーのピシュガマンか、2位のコーラル。

あるいは協力しているのかもしれない。

しかし山岳まではあと少し、もしかしたら逃げ切れるかもしれない。

内間さんが集団に戻り3人になる。

諦められない!

後ろを確認すると赤い悪魔が迫っている。

山岳ポイント開始の看板を過ぎる。

4級山岳なので勾配は緩い。

ラスト1kmの看板を過ぎる。

ピシュガマンの列車がすぐ後ろに迫っている。

勾配は緩いが仕方がない、全力でアタック。

ラスト500mの看板を待つまでもなく吸収。

ピシュガマン列車の横で粘ろうとするも粘れず。

ドンドン後ろに下がっていき、集団のかなり後方で山岳ポイント通過。

山岳ポイント通過直後に新しい逃げが出来て集団が一気に減速する。

チームカーまで集団内で待機していいか聞きに下がる。

待機で良いが、追加の逃げに注意するようにと指示される。

平坦区間をユックリのペースで進みその間に休む。

長めの登りに入る。

足が回復していない、キツイ。

集団内をユックリと下がりながら登り、最後尾まで下がったところで山頂通過。

下りで一気に前に上がりNIPPOの固まっているところまで戻る。

小さな登りの連続区間でそれを何度も繰り返し、とにかく足を回復させる。

今日のラスト3級山岳で生き残る為にも何としても足を回復させないといけない。

100km地点を超えるころにはかなり足が回復していた。

一瞬見えた逃げとのタイム差は3分半。

この感じだと今日も逃げきりは無く吸収されるだろう。

集団も少しずつだがペースが上がりだしたので、後ろに下がらず位置をキープする。

ラスト40kmを切る。

集団のペースが本格的に上がりだし1列になる。

ラストの山頂からゴールまでが5km。

山岳の登りが2km。

山岳前の位置取りを含めて、ラスト10kmが激しくなる。

ラスト20kmでガラナ投入。

ラストの下りに入る。

位置取りがかなりクレイジー。

センターラインに反射板の埋め込んである2車線の下りで、ぬれた路面を気にせずセンターラインを跨ぎまくって位置取りする。

ガラナを投入しているにも関わらず泣きそうになる。

NIPPOのメンバーと少し離れてしまったが下りきる。

平坦で合流する。

そこからもかなり過密な位置取り合戦。

離れては合流しを繰り返す。

最終的にマリーニに左端から一気に前に上げてもらい、山岳開始の看板を通過。

ここからは自分の仕事だ。

何があろうとも先頭に付いて行く。

登りが始まるがまだ余裕がある、問題ない。

ラスト1kmの看板を過ぎる。

ここからが本番だろう、ペースアップに構える。

アタックがかかり、山岳ポイント狙いの選手が飛び出す。

山頂までラスト500mの看板を過ぎる。

まだ余裕がある、この感じなら問題なく付いて行ける。

ラスト300mを過ぎる。

もがく余裕はある。

しかし、山岳ポイントを取りに行くつもりでなかった為位置が後ろ過ぎる。

それに4人飛び出しているので、さすがに捕えるのは無理。

集団で山頂を通過し下りに入る。

下りで士揮が前に入る。

余裕があるのでゴールスプリントのアシストをしたい。

左側から前に上がるが、士揮との間に韓国ナショナルがいて合流できない。

ラスト3kmを切る。

位置取りの激しさで少し離れる。

ラスト2kmを切る。

左右のどちらからか上がろうとするが、囲まれている。

士揮も自分の少し前で囲まれていて動けない状態。

前に出れずラスト1kmを切る。

右の直角コーナー。

集団内でドラパックの選手がスリップする。

そのせいで集団が縦に伸びる。

ここで遅れては意味が無いと思い全力で踏んで遅れずに集団内でゴール。

集団スプリントでは士揮が8位。

 

 

感想

 

最初の4級山岳では逃げきれず悔しかったが、自分のできる精一杯は尽くしたので悔いはない。

山岳ポイントは現在1位22点でコーラル、2位16点でピシュガマン、3位10点で自分、4位10点(同点の際は総合順位に従う)KSPOの選手。

残る山岳は3級と4級が1回ずつ。

両方ともトップで通過しても最大10点なので逆転は無理。

しかし、2位は狙えるしKSPOにも差を付けたい。

チームオーダーにもよるが、俄然やる気である。

ここまで来ればやりきるしかない。

総合順位も4位から6位までが同タイムで現在6位なので少しでも上げたい。

今日のスプリント前の動きとしては囲まれてしまい動けず足が有ったのにかなりもったいなかったので、韓国ナショナルをどかしてでも合流でればよかったと思う。

あの時に声をかけていれば結果は変わったかもしれなかったので次チャンスがあれば今回の失敗を生かしていきたい。

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2015年6月10日 (水)

ツール・ド・コリア 4日目

ツール・ド・コリア

 

クラス:1 ステージレース 4日目 

開催国:韓国

距離:207km

天候:晴れ

 

コースはムジからイェオスへ向かう直線コース。

60.1kmに3級山岳があり、108.9km地点には4級山岳があった。

また86.6kmにはスプリントポイントが設定されていた。
20150610_203105

 

 

レース前のミーティング

 

自分には、逃げに乗って山岳ポイントを取りに行けという指示。

詳しくは後日、書き足すかもしれません。

 

 

レースレポート

 

今日のパレードは1.8kmと非常に短い。

少し早目にスタートラインに並びに行き、先頭に並ぶ。

パレードも終わりレース開始。

アタックがかかりだす。

単独で数名が飛び出す。

しばらく様子を見て、いると追走がかかる。

昨日と違い今日は簡単には決めさせる気が無いのかもしれない。

昨日も逃げているのでさすがに疲れはある。

今日は少ないアタックで逃げを決めたい。

様子を見て見て我慢する。

むやみやたらにアタックしない。

我慢して見極めて「これだ!」と思ったところでアタックをかける。

4人になりローテーションする。

後ろは横に広がっている。

決まるかもしれない。

ローテーションが1周し、再び後ろを見る。

集団が縦に伸びて追っている。

これは無理なパターンだ。

全員で踏んでローテーションを回したが、やはり追いつかれた。

一度休憩。

アタックがかかり、集団が一瞬様子を見て、追走がかかる。

何度も繰り返される。

今日のアタック合戦にはあまり激しさがない。

飛び出した選手に対し、誰が追うんだ?という雰囲気が毎回集団内に漂っている。

しかし結局は後から乗りたい選手がいるのでそれを集団が追いかけて潰れる。

自分も何度か仕掛けるが捕まる。

その内4人ほどが飛び出す。

様子を見ていると山岳リーダーが後乗りした。

これはまずいと思い追いかける。

集団も付いて来たので交代する。

そのまま登りに入り勢いで飛び出した選手が吸収される。

追ったことと登りでペースが上がったせいで少しキツイ。

集団前方で待機。

チャパッロを含んだ4人が飛び出す。

オリカが先頭で集団のペースを落としだす。

これが先頭で並んでせき止める前の流れか!

チャパッロが行っているが乗るべきと判断しアタックをかける。

オリカが併走して潰しに来る。

これは乗れないと思い一旦集団に戻る。

徐々に先頭が固められていく。

ピシュガマンの選手が左からアタックする。

オリカが見送り、飛び出す。

追いたいが前が塞がっている。

それにチャパッロも乗っている。

次は右側からアンカーの井上さんが飛び出す。

少し遅れてもう一人飛び出す。

これは行かしてはいけないと思い、追いかける。

トンネルに入り、井上さんまで追いつくが集団も来ている。

これは、もう後乗りできる状態ではないと判断し集団に戻る。

20km地点。

急いでチームカーまで下がりどうするか聞く。

チャパッロが乗っているので取りあえず様子を見るという事で集団待機。

その後にチームカーが前に上がっていった。

チャパッロに指示を出しに行ったのだろう。

しばらく集団内で休んでいるとチームカーが戻ってくる。

もう一度どうするか聞きに下がる。

まず、逃げている選手はチャパッロ以外が総合でタイム差が遅れている選手。またピシュガマンの選手は昨日逃げた選手で山岳ポイントを5ポイント持っているが、山岳が得意なチャパッロも乗っている。なので、今のところは追わず終盤まで逃がす方向で行く。今日は食べて、飲んで、しっかり体を休めて回復させて、明日からに備えろという指示。

集団内に戻り、NIPPOの残りのメンバーで固まる。

集団はペースを落としてゆっくり進み、差が十分に開いたところでイーブンペースでオリカがコントロールを始める。

自分は軽めで足を回し、いつも以上に水分を補給し捕食を食べる。

集団のペースも早くないので足も疲れない。

時々チームカーに下がり状況の確認と指示を聞く。

無駄な動きをしないように気を付けながら集団内にいる。

逃げとのタイム差は5分程をキープしている。

108kmの山岳ポイント通過後からゆっくりとタイム差が詰まりだす。

ペースが上がりだしたので集団の前方に固まって位置をキープする。

ラスト50kmで3分差。

そこからはタイム差が詰まらずラスト30kmまで進む。

本格的に詰めるためにペースが上がり集団も縦に伸びる。

特に下りが速い。

ラスト20kmでガラナ投入。

ゴールに備える。

ガラナ投入直後に前輪がパンク。

パンクはしているが、まだ走れる気圧を保っている。

急いで後ろに下がりチームカーを呼んで待つ。

一瞬で車輪を交換し再スタート。

集団内でチームカーを待てたためあまり遅れずに済んだ。

集団まで戻り、集団後方で待っていてくれた石橋に引いてもらい前に上がる。

今日はゴール前10km程まで登りがあったはず。

コースマップの感じでは勾配は緩そうであったが、安心はできない。

今の復帰の際に足を使ってしまったが、ずっと休憩できていたことを考えれば問題は無さそう。

引いてもらって前に上がっている最中にピシュガマンが固まっているところを通る。

もしペースが上がるとすれば、彼等のアタック以外にはあまり考えられない。

石橋に、ここで良い!と伝えてピシュガマンの後ろに付ける。

登りが始まるが比較的緩やか。

アタックして飛び出すメリットが無いと考えたのかピシュガマンは大人しい。

油断せずに後ろをキープする。

勾配が更に緩やかになりトンネルに入る。

ピシュガマンが左側から前に上がっていく。

何かする気なのだろうか?と思い後ろにピッタリ付いて行く。

トンネルを抜けると下り始まった。
登りが終わったようだ。

何もなくて良かった。

逃げはまだ吸収されていないようで前方にチラチラ見える。

吸収されるのも時間の問題。

凄い勢いで下っていく。

ラスト5kmを切った。

いつもなら集団後方でゴールまで待っているが、今日は足にもかなり余裕があるので前に上がってみたい。

前方の位置取り勝負に入っていこうとするが中々列に入れず、集団の横を上がったり下がったりを繰り返す。

NIPPOのスプリンターと合流しようともするが中々できず結局後ろに下がる。

ラスト2kmを切る。

なぜか集団の中盤にマリーニを発見。

マリーニに声をかけ後ろに付け、集団の左側を一気に上がる。

かなり足に来るが上がるしかない。

先頭から20番手辺りまで上がった時に右側の集団からドラパックの選手がいきなり飛び出す!

自分の前輪とペダルが接触。

減速。

前に上がり直すのは無理そう。

自分から飛び出してきた癖にドラパックの選手が怒ってポケットを掴んでくる。

相手にしている場合じゃないので無視。

マリーニには悪いが前に上がり直すのは無理。

集団に入る。

残り800m程。

前に上がるのでかなり足を使ったのかキツイ。

何とか千切れないように集団で粘ってそのままゴール。

ゴール後に前輪を確認すると、ボーラのスポークが1本ニップルごとリムからもげており、そのせいで車輪が歪みリムがブレーキに接触して回りにくくなっていた。

そのせいで最後があれだけしんどかったのだろう。

 

 

感想

 

惜しい所もあったが、逃げに乗れなかったのが勿体なかった。

山岳リーダーはピシュガマンに変わり5点差。

彼は昨日も今日も逃げているのでさすがに疲れているはず。

自分はかなり休みながら走ることが出来たのでかなり回復したと思う。

明日も逆転を目指して走りたい。

最後の接触は落車にならなかっただけ良かったと思うしかない。

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2015年6月 9日 (火)

ツール・ド・コリア 3日目

ツール・ド・コリア

 

クラス:1 ステージレース 3日目 

開催国:韓国

距離:99km

天候:晴れ

 

コースは16.5kmの周回を6周するコース。

2周目の26.9km地点と5周目の76.4km地点に4級山岳があり、3周目終わりの49.5kmにスプリントポイントが設定されていた。
20150609_202149

 

 

レース前のミーティング

 

今日のコースはコースマップ以上にハードなレースになるので絶対に油断しないようにとのこと。

更に序盤に発生するであろう少数の逃げに乗りに行き、もし乗れれば山岳リーダー奪還を狙って行けという指示。

 

 

レースレポート

 

本日はパレードは無し。

その為ホテルからスタート地点までの16kmをアップがてらロードで移動する。

スタート地点に到着し、スタート地点に並ぶがブルゴスの選手が全員道に迷ったらしくスタート時間を15分遅らせて待つ。

結局ブルゴスは到着せずレース開始。

スタート位置は4番手辺りだったが、すぐさま先頭に出る。

集団は一番初めの坂を比較的ゆっくりと登る。

自分と逆側の右サイドからシマノの木村がアタックをかける。

集団は追わずに見送る。

アンカーの内間さんが上がってきて、「行かないの?」と笑いながら聞いてくる。

まだ、待ちだ。

潰れる可能性が高い。

一瞬間を置く。

集団は変わらずユックリ上り木村との差が少しずつ開いていく。

KSPOの選手が飛び出した。

直感的に自分も少し遅れて飛び出す。

登りの頂上に付く際に後ろを見ると集団は横に広がって結構離れている。

下りで踏んで前に追いつく。

3人でローテーションして逃げ出す。

後ろの様子は分からない。

一番下まで下り長めの登りに入る。

後ろから2人追いついてくる。

ピシュガマンとJLTの選手。

5人で逃げ出す。

タイム差は1分程。

5人でローテーションを回し逃げる。

集団も1分差から中々広がらない。

タイムギャップの様子を見ていると、メイン集団では毎回3名程が飛び出し、それに集団が続くという感じになっている。

おそらく、後乗りしたいメンバーがアタックをかけ、集団がそれを潰しているのだろう。

そのせいで集団のペースも下がらずタイム差が広がらないのだろう。

しかし集団が追加で逃がす気がない限り、追走は長く続かないはずである。

後乗りしたいメンバーが諦めればタイム差も広がるだろう。

他のメンバーもそう感じているのか、無理にペースを上げずに逃げる。

最高点を通過し下りに入る。

問題なく1周目が終わる。

2周目に入る。

集団では相変わらず追走をかけようとしている選手がいるようで、約1分差の状態が続く。

最下点まで下り登り長めの登りに入る。

集団では3名が15秒程飛び出しているようで、そこにはピシュガマンの121番の選手も含まれていた。

一緒に逃げているピシュガマンの選手がしきりに後ろを気にしだす。

この126番のピシュガマンの選手は合流したいのだろうか?

登っているペースが少し落ちる。

この周には山岳ポイントが設定されている。

最低でもそこまでは逃げ、何としてもポイントを取らないといけない。

ピシュガマンが2人になることは自分にとって都合が悪い。

先頭に出て少しペースを上げ直す。

交代すると他の選手も同じくらいのペースで引き出し、再びペースが安定する。

長めの登りが終わるころには15秒飛び出していた選手も吸収された。

それにより再び安定したペースでローテーションが回りだす。

山岳ポイントの登りに入る。

この逃げ集団内では誰が山岳ポイントを取りたいのだろうか?

直球で聞いてみる。

ピシュガマンとJLTは要らない。

KSPOと木村はポイントが欲しい。

予想通り。

しかしピシュガマンとJLTが要らないという事がハッキリしたのは助かる。

残りの二人との勝負だけに集中すればいい訳だ。

この山岳ポイントの登りは勾配が緩やかだ。

あまり早くから飛び出すのは得策ではない。

山岳ポイントまで1kmを切る。

出来れば300m辺りから勝負したい。

残り600m辺りで木村が飛び出す。

ここではまだ早いはずだ。

絶対にもたない。

しかし離れすぎても追うのが大変なので自分が追う。

ラスト400m辺りで追いつく。

ここから先行してもKSPOの選手にやられるので、ペースを落とし木村と並走する。

併走してすぐにKSPOの選手がアタックをかける。

悪くない。

これで自分はKSPOの選手を自分のタイミングで追いかけて追い抜き1番通過できればベストだ。

問題はその足が有るかどうか。

離れすぎないように距離を10mほどの距離を保って追いかける。

KSPOの選手が自分を気にして後ろを確認するが、これだけ開けていれば交代は出来ないし、もし交代しようとペースを落とせばアタックをかけて引き離す。

ラスト200mの看板を過ぎる。

過ぎると同時に踏み出し距離を詰める。

KSPOの選手も予想していたのか踏み出す。

ジワジワ差が詰まる。

正直キツイので踏むのをやめたいが、そんな事は足が千切れてもできない。

ラスト100mで抜きに行く。

速度差はお互い全力であることを考えれば結構ある。

そのまま抜き去り50mの看板を超え、最後まで踏み切り1位通過。

まず、1つ目の目的を果たせた。

山岳でのもがき合いで自分とKSPOとピシュガマンの選手の3人になった。

下りで後ろの2人を待ち、合流して再び逃げる。

3周目に入る。

全員ができるだけ逃げたいという共通の意思を持っているので逃げのペースは安定している。

初日の逃げよりも遅めのペースで逃げている。

集団も今は追う気はないのだろう。

タイム差も開き出し1分後半。

最高点まで登り下り出す。

下りのペースが今までより少し落ち、それぞれが引く距離も短くなる。

3周目終わりのスプリントポイントを意識してのことだろう。

スプリントポイントでもがこうと思っている選手は、与えられるポイントでは無く、ボーナスタイムが目的だ。

トップ通過から順に3秒、2秒、1秒のボーナスタイムが与えられる。

ボーナスタイムは総合タイムから差し引かれる。

今回のようなタイム差が付きにくいレースでは、ボーナスタイムの1秒2秒が総合順位に大きく影響してくる。

総合順位にも絡んでいる自分としては、スプリントポイントでのボーナスタイムも逃げの目的の一つだ。

ラスト1kmを切る。

スプリントに自信がない自分としては飛び出しての通過を狙いたい。

右に曲がってラスト500mの看板を過ぎる。

と同時にアタック。

ラスト300m手前で左の直角コーナーがある。

ここを単独で通過できれば逃げ切れる可能性がある。

コーナーを曲がる。

後ろを確認する。

付いて来ている。

失敗した。

ここまでくれば交代もできないし、先行で突っ張るしかない。

一瞬踏むのを緩め、ラスト200mから再び踏み出す。

ラスト100mでピシュガマンの選手が出てくる。

2位か?

JLTも出てくる。

最悪でも3位には入らないと。

そのままの順位で3位通過。

残りの2人はもがく気がなかったのか離れていた。

作戦ミスだったがしょうがない。

切り替えて最後の山岳ポイントを狙う。

スプリントポイント通過で4周目に入る。

遅れた二人と合流する。

タイム差は2分まで広がっている。

しかし山岳ポイントまでは20km以上ある。

山岳ポイントまで逃げ切るには十分なタイム差とは言えない。

集団が徐々にタイム差を詰めてくる。

逃げは焦らず今までのペースを維持して逃げる。

4周目の最高地点通過時点でタイム差1分半。

1周16.5kmなので見事に次の山岳ポイントで捕まるタイム差だ。

5周目に入る。

集団は徐々に迫ってきて、逃げているメンバーも後ろを気にしだす。

最下点まで下り登りだす。

タイム差が1分を切ってくる。

長い登りで逃げのペースが落ちる。

諦める気だろうか?

他の選手にとっては長く逃げるのも大事だが、集団にも残りたいはずだ。

無駄に逃げるよりも早めに吸収されてラストのペースアップに備えたいのかもしれない。

自分は違う。

もしここで吸収されれば山岳ポイントは絶対に取れない。

山岳目前にしてそれは惜しい。

自分は1人でも山岳ポイントまで逃げるつもりで、アタックに近い勢いでペースを上げる。

4人とも付いて来た。

交代するとペースを落とさず引いてくれる。

1人でも行くつもりだったが他の選手も引いてくれるのならそれに越したことはない。

タイム差は依然1分を切っている。

山岳リーダーの選手が全力で追って来れば、追いつかれる可能性がある。

申し訳ないが、登りで引けない選手は切り離して少しでも早く登るべきだろう。

山岳ポイントの登りに入ると同時にアタックをかける。

ピシュガマンの選手と2人になる。

2人で交代で前を引いて登る。

ピシュガマンの選手は後ろを気にしており、自分も確認すると、逃げていた他のメンバーは離れていて、メイン集団は見えない。

この2人での山岳ポイント争いになるだろう。

自分が山岳ポイントを狙っているのは知っているはずなので、ピシュガマンの選手に自分が1位で通過していいか聞く。

返事がない。

聞こえていないのかと思いもう一度聞く。

返事がない。

1回目は「要らない」とハッキリ答えてくれたので、取りに来るのだろう。

「要らない」と言いつつ、もがいてくる選手もいるので無言というのは逆に助かった。

もし、要らないのであればお互い足を使わずにペースで登り山頂を通過できたので楽だったが、どっちもポイントが欲しいのだから足を使ってでも勝負するのは仕方がない。

しかし相手はピシュガマンである。

勝てるかどうかは微妙。

けど全力でやるしかない。

ラスト1kmの看板を超える。

ちょくちょくピシュガマンがペースを上げてくるが耐える。

自分が前でラスト500m通過。

ピシュガマンがアタックする。

10mほど開けて追いかける。

速いが離れるほどではない。

さっきと一緒のパターン。

イケるか?

そのまま差をキープして登る。

ラスト300mから踏んで詰める。

ラスト200mで前に出る。

後ろに付かれた。

不味い。

ラスト100mで抜きに来る。

粘れるか?と思い全力で踏み込む。

粘り切れず抜き去られる。

2位通過。

ラスト300mで行ったのは早すぎた。

悔しくてハンドルを叩いてしまう。

しかし集団にはまだ追いつかれていない。

ここで吸収されるよりも少しでも逃げた方が良いはず。

下りだし、離れてしまっているピシュガマンを追いかける。

先行するピシュガマンが自分が追いかけていることに気づき、2人で行った方が良いと判断したのだろう、前で待ってくれる。

追いつき2人でローテーションする。

タイム差は30秒台。

ピシュガマンの選手は見た感じ、かなりの力で踏んでいるように見える。

逃げ切るつもりなのだろうか?

自分の予想では確実に捕まる。

自分は何としてもメイン集団に残りたいので、ここで力を使い切ってしまい追いつかれた際に遅れるわけにはいかないので、少し抑えたペースで前を引く。

6周目、ラスト1周に入る。

ゴールまで16.5km。

タイム差30秒。

いつでも吸収される差である。

あとはどこまで逃げれるか。

この逃げを吸収すれば、メイン集団は確実にペースアップするので少しでも逃げ続けたい。

しかし、同時に足に余裕も残しておかないといけない。

ピシュガマンの選手はとにかく全力で引いてくれているので助かる。

登りでは千切れないように気を付け、下りでは自分もかなりの力で引く。

下りでペースを上げなければ集団にすぐに追いつかれる。

タイム差は30秒のまま、集団も抑えているのだろうか?

途中で審判車やコミッセールバイクに抜かされる。

集団がかなり迫ってきているのだろう。

何とか山岳ポイントが設定されていた登りの麓まで逃げれた。

登りに入ると同時に最後の審判車に抜かれる。

メイン集団はすぐそこだろう。

少し登って後ろを振り返ると、集団が1列になって追って来ている。

少しでも自分のペースで登って山頂までの距離を減らしたい。

もはや後ろを確認するのは無駄なので前だけ見て交代しつつ登る。

山頂までラスト1kmの看板のところで丁度追いつかれる。

集団内の10番手あたりで下がり過ぎないように集団のペースに合わせて登る。

集団の先頭でアタックがかかる。

ペースを合わせるのはきつ過ぎて無理。

少しずつ遅れながら登る。

ラスト500mの看板を過ぎる。

集団のペースが少し緩む。

集団で登り切れるかもしれない!

山頂に向けて再びペースが上がる。

まさに地獄。

ラスト300m。

限界のペースで集団からギリギリ遅れずに粘る。

ラスト200m。

ここからなら最後の力を振り絞って全力でもがけば耐えきれる。

周りの選手もダンシングでもがき出す。

ラスト100m

失速。

限界すぎてペースが落ちて更に遅れる。

しかしラスト100mは勾配が緩くなる。

惰性で登り切れるかもしれない。

前の選手から数m離れて登りきる。

ちなみに前の選手は逃げていたのとは別のピシュガマンの選手。

ピシュガマンの選手と縁のある1日である。

ピシュガマンの選手は集団最後尾の選手と10mほど離れている。

集団も登りのペースアップで、先行する10名ほどの集団とそれを追う集団に分断されている。

集団は下りで1つになるだろう。

前のピシュガマンの選手が下りで前に追いつく為に全力で踏む。

ここから遅れればトップ集団への復帰は絶対できないので死ぬ気で自分も追いかける。

下りの途中で何とか追いつく。

そこからは落車に注意しつつ集団後方で休みながらゴールする。

 

 

感想

 

最初の動きにうまく反応できて楽に逃げれたのはかなり良かったと思う。

最初の山岳も自分のタイミングで勝負しに行くことが出来てよかった。

2回目の山岳では早く行き過ぎたのが失敗だったと思う。

トップ通過できていれば山岳リーダージャージを着れていたのでとても惜しいことをした。

山岳リーダーまで残り2点差まで詰めれているので、ここで離される事なく一気に逆転するつもりで挑まないといけない。

中間スプリントに関しても早く行き過ぎたのが失敗であったが待っていてもどうなるかは分からなかったので、経験と思うしかないと思う。

現在3位から6位までが同タイムで並んでいて自分が6位なので1秒でも稼げるように経験を生かして勝負したい。

今まで出来ていなかった駆け引きの経験をドンドン積めているのでこの勢いを維持したい。

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2015年6月 8日 (月)

ツール・ド・コリア 2日目

ツール・ド・コリア

 

クラス:1 ステージレース 2日目 

開催国:韓国

距離:174.4km

天候:晴れ

 

グミからムジへ向かう基本的に平坦基調で中盤から後半にかけて3級山岳を2つ含むアップダウンが少し増えるコース。

48.8km地点にスプリントポイントが有り、71.3kmと109km地点に3級山岳がある。

20150608_185554

 

 

レース前のミーティング

 

レース全体としてまだ始まったばかりという事もあり、チームとして山岳ジャージを守るというような動きはしないが、自分自身は守れるように逃げに乗ることを考えて動くようにという指示。

また、アタック合戦が長引く可能性もあるので様子を見ながら反応していくようにという指示も。

 

 

レースレポート

パレードは7.4km。

昨日に山岳リーダージャージを獲得したため今日は先頭でスタート。

パレードは長めだったので先頭を維持しつつ軽めで回してアップする。

0kmの看板を過ぎレース開始。

開始と同時に10番手ぐらいまで下がる。

指示どうりにアタック合戦の様子をジックリ見て判断することに。

アタックがかかるが集団が伸びた状態で追いかけているため決まらない。

基本的にはリーダーチームのドラパックがコントロールしている。

しばらく様子を見てから自分もチェックに入りだす。

とにかく決まりそうな逃げを待って待って反応する。

回数もいつもよりかなり減らし慎重に行く。

1回行った後には20番手辺りの前が見える位置まで下がりしっかり休む。

連続で行ってしまうと疲労が溜まってしまい後半にもたなくなる。

1回1回狙いを定めて飛び出すが決まらない。

1度アンカーのフランス人と4人で抜け出すが、後から追いかけてきた選手が多く、ドラパックに潰される。

アタック合戦がかなり長い。

集団が緩もうとしてもドンドン追加でアタックがかかる為、集団が全然落ち着かない。

40km地点辺りから少数の選手が飛び出し、そこに集団から少しずつ選手が飛び出して追いつき、20名ほどが先行する状態になる。

しばらく様子を見るが、他の選手も様子を見ているせいで差が少しずつ開いていく。

不味いと判断したアンカーの内間さんがアタックをかけ、それに自分も続く。

そのアタックで活性化した集団が、緩やかな登りで1列になりながらかなりのペースで20名ほどの集団に繋がる。

さすがに疲れて来て集団中盤まで下がりつつ登りきる。

48.8km地点にはスプリントポイントが有る。

集団はスプリントポイントを通過するまで逃げを決めさせるつもりはないだろう。

集団内でしばらく休む。

スプリントポイントを通過する。

スプリント後のペースが緩むタイミングを見てアタック。

3名ほどで少し飛び出したが吸収される。

やはり難しい。

少ししてから道幅が狭くなり数名が飛び出すと集団が横に広がる。

いつもの奴だ、と分かったが位置が悪い。

広がった集団の右端の4番手辺りにいる。

前はまだ見えている。

今飛び出せれば追いつけると思い右端の隙を伺う。

ドラパックの選手が路肩まで走って完璧にブロックしている。

さすがにこれ以上右側からは上がれない。

しばらくどうにかならないか見ていたが、時間だけが過ぎてどうしようもできず。

かなり逃げと離れてしまったため諦めて集団内で待機することに。

今日は山岳ポイント前で逃げが潰れれば山岳ポイントを狙い、それが無理ならスプリントのアシストだろう。

集団内で休みつつレースが進む。

65km地点辺りの山岳でピシュガマンがペースを上げ苦しむがクリアする。

71.3kmの山岳ポイントへの登りに入る。

またピシュガマンがペースを上げた際に対応できるように先頭に出る。

しかし今回の登りはドラパックのコントロールで登り、比較的楽にクリアする。

山岳ポイントを通過し再び集団内で休む。

若干の下り基調という事もあり集団はかなりいいペースで進んでいる。

もしかしたら山岳手前で逃げを吸収するのではないだろうか?

山岳ポイント10km手前辺りでボトルをもらいにチームカーまで下がる。

チームカーから、「現在逃げとのタイム差が2分なので、登りが始まったら石橋とチャパッロに逃げを潰してもらい、山岳ポイントを取りに行け」という指示が出る。

水を受け取り、前に上がり指示を伝える。

山岳での動きの為に固まって上がる。

その最中にドラパックのリーダーが後ろに下がっていった。

リーダーが下がったという事はドラパックの引くペースが落ちるので、逃げとの差が詰まっていかなくなる。

山岳ポイントの入り口で追いつけそうにないタイム差であれば、ポイントを取りに行くのは無理だ。

やはり集団のペースが落ち、逃げとの差が3分にまで広がる。

ドラパックとしては逃げとの差は詰めておきたかったが、まだ吸収はしたくないという事だろう。

山岳ポイントの入り口でも差は3分のまま。

さらにドラパックとノボノルディスクが先頭で横1列になって塞いでいるので、誰も前に出れない。

おそらくピシュガマンがペースを上げるのを嫌ったからだろう。

集団のまま山岳ポイントを通過。

少し下った直後の登りでピシュガマンが再びペースアップ。

集団内で苦しみつつクリア。

下りに入って集団内で再び休憩。

平坦区間に入る。

少ししてから石橋が先頭のローテーションに加わる。

他のメンバーは集団の中ほどで集まる。

150km地点にある小さな登りに入る

逃げとの差も詰まってきて1分を切っていたので、逃げの4人が前に見える。

逃げが前に見えたことで集団が再び活性化しアタックがかかりペースが上がる。

石橋と一緒に前を引いていたドラパックの選手がすごい勢いで下がっていく。

石橋は自分の少し前方で粘っている。

登りきり、標高差100mほどの登りへ。

マリーニの横で登る。

マリーニが集団から遅れだしたので自分もマリーニを待って登るペースを落とす。

集団から少し遅れた程度で登り切れればマリーニを集団に引き上げ直してゴールスプリントに備えれるはずだ。

しかし集団から遅れだしてからも結構登りが続く。

マリーニと一緒に上っていた士揮からマリーニが「もう無理」と言ったと聞く。

マリーニをメイン集団に引き上げ直すのは不可能になったので、自分たちが集団に復帰する為に急いでペースを上げて登る。

マリーニを結構待ったこともあり頂上に付いた時点では、集団が見えるが結構遠いという印象。

正直追いつけるかは微妙な距離である。

遅れた選手で集まって前を追いかけるが、自分たちと違い限界になって千切れた選手ばかりなのでペースが上がらず少しずつしか差が詰まらない。

このままだと追いつく前に足に限界が来て一気に遅れることになる。

遅れた選手もドンドン集まっていき20名程になる。

しかしペースも上がりきらず、微妙に追いつけない状態が続く。

メイン集団は3列程に膨らみ若干ペースが落ちている様子。

しかし追っている選手は出せる全力でローテーションをして追っている。

でも少しずつしか詰まらない。

自分も先頭では全力で引いて一気に詰めようとするが詰めきれない。

不味いと思い、少し後ろの方まで下がり足を溜める。

この集団のままだと追いつかないかもしれない。

ラスト10kmを切る。

メイン集団はゴールに向けてペースが上がる筈なので早い内に追いつかないと完全に遅れてしまう。

集団が頑張って追い、今までで一番集団と近づいたタイミングでオリカの選手が単独で飛び出して前を追う。

オリカの選手はかなり引いてくれていたのであの選手がいなくなると、ますます追いつく可能性が低くなると判断し、自分も飛び出す。

単独で追いつくにはかなりきつい距離。

だが、ここで追いつけなければ総合順位が一気に下がってしまう。

足がつりかけているがとにかく全力で踏む。

逃げを後追いする時と同じだ。

メイン集団が下りだし、伸び始めている。

最後尾が下り出す前に追いつかないと下りでは追いつけないのでおしまいだ。

オリカの選手が追いつき、ほっとした表情で振り返ってくる。

クソッ。

あと10mほど。

全力でもがく。

ちょうど下りに入るところでギリギリ追いついた。

オリカと違い、ほっとした表情では振り返らない。

むしろこれからペースが上がるであろう集団に付いて行かないといけないので、ほっとできない。

ちなみに自分より後ろの選手は追いつけなかったようだ。

その後、最後の小さい山も集団後方で何とか粘りきり集団内でゴール。

ゴール前が下りだったので、昨日の様に落車があれば今日は確実に吹き飛ぶと思いかなり冷や冷やしたが今日は落車がなかった。

 

 

感想

 

最初のアタック合戦は見ながら動けたとは思ったが一番重要なタイミングで前にいれなかったのは完全な判断ミスだったと思う。

今日は全ステージの中で唯一3級山岳が2回あるステージで山岳ポイントを一番稼げる日だった。

今日逃げた選手で、山岳ポイントを2回ともトップ通過した韓国の選手は、去年のツール・ド・コリアで山岳リーダーを獲得している。

偶然ではなく、確実に狙って逃げたのだろう。

自分は狙って確実に逃げることが出来ていないので、もっと改善していけるのだろうと思う。

最後のところでギリギリ前に残れたのは、総合順位が絡んでいたからだろうと思う。

それがなければ諦めていたかもしれない。

しかし、どんな時でも前に残るという意識を持たなければいけないと思うので、今回のレースで「絶対に前に残る」という意識を体に刷り込みたい。

明日は99kmの周回レース。

どんなステージでも遅れれば総合順位は一気に下がるので、「何としても残る。そしてチャンスがあれば何でも狙う」という気持ちを忘れずに挑みたい。

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2015年6月 7日 (日)

ツール・ド・コリア 1日目

ツール・ド・コリア

 

クラス:1 ステージレース 1日目 

開催国:韓国

距離:189.1km

天候:晴れ

 

釜山からグミへ向かう平坦基調の直線のコース。

42.8km地点にスプリントポイントが有り、151.4km地点には4級山岳がある。
20150607_205610

 

 

レース前のミーティング

 

逃げに乗って良いところを見せろとの指示。

今までのレースが不発なだけに頑張らないと。

しかし、あまり少数の2、3人の逃げには入るだけ無駄になるので気を付けるようにとのこと。

 

 

レースレポート

パレードは5.5km。

スタートラインには早めに並べたため2列目でパレードスタート。

パレード中にいつものように先頭に上がる。

0kmの看板を過ぎレース開始。

出だしはしばらく様子を見たい。

アジアのレースのアタック合戦の様子を見て、逃げを狙って行きたい。

アタック合戦の感じとしては、数名が飛び出し、それに追走がかかり人数が増え、集団が追う。というのを繰り返す。

速度は速いが激しさとしてはヨーロッパほどではない。

自分も参戦。

チェックに何度か入るがチェックに入ると人数が増えるので集団が追うため決まり辛い。

集団の勢いが緩むタイミングを見計らい自分で仕掛けてみる。

単独で飛び出すが、後ろから2人ほど追いついて来て3人になる。

人数が少ない。

あまりよくない。

もう少し後ろから乗ってこないだろうかと思いつつ踏む。

もう少しどころか集団がやってきた。

50km/hぐらいで踏んでいたのに集団は逃がす気が無いということだろう。

一旦集団に戻り休憩する。

なかなか決まりそうにない。

集団のペースが落ちず縦に伸びている。

逃がす気がない証拠だ。

チェックに入りつつも、もう一度自分で行く。

3人ほどで少しの間先行できるが、やはり捕まる。

勢いとしては良かった筈なので、もはや集団が決めるのだろう。

集団右側で休みつつ待機して様子を見る。

少ししてから数名が飛び出したようだ。

集団が横に広がっている。

先頭にはグリーンエッジやドラパックが並び蓋をしている。

いつもの奴だ。

この逃げは決まる。

今、追わなければ逃げれない。

運良く右端にいたので抜け出す隙がないか集中して探す。

右端の障害物を避ける為にブロックが緩んだ。

その隙をついてアタック。

グリーンエッジの横をすり抜ける。

逃げとの距離は、近い。

全力で踏んでいくと差が縮まっていく。

ある程度近づき、ペースを緩めて追おうかと思う。

しかし、もしここで追いつききれなければトルコの二の舞になると思い全力でもがいて追いつく。

メンバーは自分を含めて4人。

少ない。

勢いで飛び出したので前の人数が分かっていなかった。

後1人ぐらい欲しい。

そう思っていると後ろからもう1人やってくる。

これで5人。

メンバーは、自分、CELLO、チャンピオンシステム、KSPO、ソウル。

後は集団が追い直さなければ逃げれる。

結構踏みながらローテーションする。

しばらくしてから、バイクコミッセールが上がってきてタイム差56秒と知らせてくれる。

20km程の地点。

取りあえずは逃げが決まった。

チームカーを呼んでどうするか中間スプリントを狙った方が良いか聞く。

取りに行けということで、踏み過ぎないように気を付けながらローテーションに加わる。

逃げのペースはかなり速い。

40km/h台中盤から後半をキープしている。

集団との差も徐々に開いていき6分差。

中間スプリント1kmの看板が見える。

集中力を高めて狙う。

ラスト500m、まだ早い。

ラスト300m、誰も動かない。

ラスト200m、ここ!

一気に踏み出す。

ギアがちょっと重い、今イチ加速が足りない。

他の選手も踏み出す。

まず、自分が先頭に出る。

ギアが重いがしょうがない、このまま踏む。

後ろからタイヤのグリップ音が上がって来るが、消えた。

誰か減速したのだろうか?

しかし左後ろの音は残っている。

ラスト50m。

1人左から出る。

やられた。

諦めずに踏み続け、そのまま抜かれずに2番手通過。

初めて中間スプリントを取りに行ったにしては悪くないかもしれない

しかしまだまだ改善の余地がある。

過ぎたことは考えずレースに集中する。

中間スプリントでバラけた逃げがまとまり直し再びペースでローテーションする。

すると50km地点で審判車に止められる。

メイン集団に車が入ってきたらしく、いったんレースを中断するらしい。

メイン集団が50km地点まで来たら自分たちがスタートし、現在のタイム差である6分26秒後にメイン集団が再スタートするらしい。

メイン集団を待ちつつ、体を冷やさないように近場を回っていると10分ほどしてメイン集団が来た。

レース再開。

逃げ集団の方が疲れていただろうから、休めてラッキーだったのだろうか?

しばらくしてメイン集団もスタートしたようで、再びタイム差が表示される。

一瞬7分差まで開いたがすぐに6分半ほどに戻る。

メイン集団はこのタイム差を維持したいのだろう。

逃げは相変わらず、平坦区間は40km/h中盤から後半を維持して逃げる。

ジワジワと足にも来出している。

他の選手が先頭を引いている時間を計り自分もそれに合わせる。

極端に短いと文句を言われかねないし、かと言って長時間引くと他の選手よりダメージを受けてしまう。

100km地点を超える。

集団がユックリとではあるがタイム差を詰めてきている。

現在5分と少し。

だいたい10kmで1分縮まるらしい。

このままだと山岳ポイント手前で捕まる感じだろうか?

出来れば山岳ポイントも狙いに行きたいので、そこまでは逃げ切りたい。

山岳ポイントが近づいてくる。

集団も近づいてくる。

しかし、3分差程からタイムの縮まり方が遅くなる。

山岳ポイントまで残り20kmで3分程。

このままだったら山岳ポイントまで行けるか?

ラスト15km2分半ほど。

たぶん行ける。

今日の自分の仕事としてはこの山岳を1位通過するのが1番の仕事だろう。

やるしかない。

ラスト10km。

ガラナ投入。

逃げのペースは落ちないが、交代までの時間が早くなる。

皆、追いつかれたくは無いが、足を使いたくもないのだろう。

集団もペースを落としているのか差はあまり詰まらない。

自分が先頭の時に山岳ポイントへの登り開始の看板が出る。

交代しようとするが誰も上がってこない。

皆狙っている。

ユックリ上っていると、1人前に出てくれて登りのペースが上がる。

自分は最後尾に付く。

どこから仕掛けるべきか?

出来ればもがき合いにはしたくない。

しかし、他の選手がどれだけ足を残しているかも分からない。

それであれば、自分が一番力を発揮できる所から仕掛けるしかないだろう。

ラスト1kmの看板が見える。

アタック。

500mの看板まで出し切らないように8割ほどで踏む。

それでも四頭筋(太もも全面の筋肉)や、ふくらはぎの筋肉がつりかけてピクピクしている。

後ろを振り返ると1人追ってきているが離れている。

300mの看板通過。

後ろとの差は詰まっていない。

150m通過。

詰まっていない、イケる!

そこからは振り返らずに追い込んで1位で山岳ポイント通過。

最大心拍201bpmを記録。

好調である。

下りで追って来ていたKSPOの選手と合流する。

後ろを待つか?と聞くと、待たないということで2人でローテーションする。

下りで更にもう1人増える。

3人とも登りで追い込んだせいでローテーションのペースが上がらない

自分も足がつりかけているので回復させる。

コミッセールカーから水を受け取り、ボトルに移し替えているとハムストリングがつった。

変な態勢をとると、つるという事だろう。

そしていつの間にかKSPOと2人になっている。

そこからは2人でローテーション。

集団も1分を切って迫ってきており吸収されるのは時間の問題。

無理の無い範囲でペースを上げて集団から逃げるがラスト5kmを切った時点で吸収される。

メイン集団から遅れるわけにはいかない。

しかし集団もゴールスプリントに向けてトップスピードに向かっている。

かなり速い。

遅れないように必死に食らいつくが、足がつりかけてアッチコッチがピシピシ言っている。

粘りに粘ってラスト1kmを切る。

直後に落車発生。

自分の進行方向で2人の選手が絡まって滑っている。

突っ込んで自分も吹き飛ぶかも。

ブレーキの制動が良かったことと、こけた選手が思った以上に滑ったおかげで落車回避。

そのまま落車の影響で遅れた集団でゴールし、トップとのタイム差0の救済を受けた。

 

 

感想

 

気合を入れて挑んだかいあり、いい結果が残せてよかった。

逃げに乗るタイミングは結果的に後乗りになってしまったが、先に逃げるのは集団が容認するかどうかなのでなかなか難しい。

中間スプリントでは2位通過で残念だったが、それによって付いたボーナスタイムで総合成績5位に入れたので良かった。

山岳ポイントでは自分の思うように動け、山岳ジャージを獲得することが出来たのでとても良かったと思う。

しかし、レースはこれからなので油断せずに今日残せた結果を明日以降に繋いで行ける走りをしたい。

特に長いステージレースでは後半に調子が下がっていくのが自分の課題でもあるのでそこを克服できるように頑張りたい。

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