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2015年9月

2015年9月15日 (火)

ツール・ド・北海道 3日目

ツール・ド・北海道

 

クラス:2 ステージレース 3日目

開催国:日本

距離:195.8km

天候:雨

 

鷹栖町をスタートし札幌市でゴールする一本道のレース。

KOMが2つ設定されているものの今大会中で一番平坦なコースで登りはほとんどないと言える。

19.5kmに2級山岳が161.5kmに3級山岳が、57.5km地点に中間スプリントが設定されていた。

20150915_144917

 

 

レース前のミーティング

 

 スタキオッティがリーダージャージを持っているためそれを守り切れるように走るという指示。

行けそうであればベルラートの山岳ジャージ奪還を狙うが無理はしない。

状況に応じてコッリやチームカーに指示を聞いて動いて行くという感じ。

 

 

レースレポート

 

弱めではあるが雨が降っていたためスタートラインに並びに行ったのはレース開始2,3分前。

他のチームの選手も全員スタートライン手前の屋根のあるところで雨宿りしていた。

スタートラインに並びパレード開始。

左端から先頭に上がりベルラートとスタキオッティと並ぶ。

ベルラートに今日のパレードの距離を聞くと3kmと教えてくれた。

パレードが終わりレース開始。

アタックがかかるが、ベルラートが乗っていないものは積極的に潰して行く。

自分から先頭で潰すだけでなく、他の選手の後追いも利用して距離を詰める。

ここで相当追い込み、最高心拍221bpmを記録。

逃げが出来ないまま19.5kmにあるKOMへの登りへ。

登り入り口からアタックがかかる。

反応して潰してくが、このまま行くと逃げが決まらず集団のペースが上がって辛くなるだけだろうと思い、集団の先頭でペースをコントロールする方向にシフト。

後ろから追加でアタックがかかる。

人数が多すぎる場合には反応するが少数の場合には見送る。

山岳まで1kmの看板が出る。

スタキオッティが辛そうで「近くに居てくれ」と言われたので一緒に下がって行きながらKOM通過。

下り切り、平坦区間に入り逃げが7名で決まる。

集団が落ち着いたところでチームカーまで下がり状況の確認。

逃げている選手はほとんどがタイム差10秒台の選手で逃げ切られれば総合が逆転してしまうという状況。

ひとまずは、集団である程度タイム差が開くまで待ってそこからコントロール開始という感じ。

しばらくしてタイム差が10分近くまで開く。

ここからレースのコントロール開始。

一旦チームカーに戻り雨で濡れたレーンコートを交換。

ここから前を引くことで体温が上がることも考慮し薄手のジャケットを羽織り先頭に上がる。

コッリにどれくらいのタイム差をキープするのが良いか聞くと7分ぐらいという返事。

自分、ベルラート、フィロージの3人でのローテーションでペースを上げて追い出す。

40km地点。

いまいち差が詰まりにくい。

2回目に先頭に出たときにかなりペースを上げて詰めに行く。

ここから徐々に差が詰まっていく。

しばらくして8分差まで詰まる。

あと1分詰めておきたいが中々縮まらない。

むしろ気を抜くと差が広がってしまう。

後ろからコッリが、「先が長いから無理をしなくていい」と言ったので、一旦ペースダウン。

70km地点。

8分前後を維持しながら集団をコントロールする。

90km手前から緩やかな登りが始まったこともあり再びペースを上げていき差を詰めていく。

逃げからブラーゼンの雨澤とチャンピオンシステムの優が千切れて来て、逃げが5人になる。

が、差が縮んでいくペースが遅すぎる。

登りの途中でキナンの山岳ジャージのデリアックが先頭交代に加わる。

ラスト35kmにあるKOMまでに吸収するためだろうか?

今までズット3人で先頭を引いていたダメージのせいかフィロージが一旦下がる。

自分、ベルラート、デリアックでのローテーションが始まる。

しかし、差が全くと言っていいほど詰まっていかない。

残りは90km近く、タイム差は7分半ほど。

10km1分のペースで考えれば詰めるには十分なようではあるが、今までの詰まっていき方を考えるとかなり不安。

登り切り緩やかな下りに入る。

このくだりで昨日に引き続き右京の土井さんが先頭交代のローテンションに加わる。

全力で下りを踏みまくって前を追うが、詰まり方はやはり緩やか。

下り切ったところでラスト60km程。

ここでタイム差6分程。

10km毎に1分詰めないといけない状態。

今までコントロールしていたダメージもかなり蓄積している。

選手が逃げに乗っていないチームは何を考えているのだろうか?

ゴールスプリントに備えている?

そもそも追いつかなければゴールスプリントにすらならないわけだが?

下り切ってからの平坦区間でローテーションに右京の選手が追加で2人入る。

フィロージも復活し、7人でのローテーション。

人数が増えれば後ろで休む時間も長くなり、先頭に出たときに踏むことが出る。

結果として前を追うペースも上がる。

しかし差は劇的には詰まらない。

ラスト35kmの山岳ポイントへ向かう。

差は5分後半。

土井さんに残りの距離を聞かれて「残り40km程です」と答えると「かなり不味いな」と不安そう。

確かにかなり不味い状況。

気持ちは焦り一刻も早く詰めたいと思うが、その気持ちに応えられるだけの足が無い。

山岳ポイントを過ぎて下る。

ラスト35kmを切る。

タイム差5分半。

ここで状況を相当不味いと判断したのだろう、ブラーゼンの佐野さんが先頭交代に加わる。

しかし、ラスト25kmでタイム差5分。

絶望的なタイム差。

その後にこのままでは吸収できないと判断したコッリとスタキオッティもローテーションに加わる。

ローテーションにNIPPOは選手を全員動員。

たとえゴール勝負を捨てることになっても、何としても逃げをとらえる覚悟の態勢。

右京の窪木さんと共に日大、法政、明治大学の選手も2人ずつ上がって来てローテーション入る。

チャンピオンシステムも加わりかなりの人数でドンドン先頭を交代してグルグル回りながら前を追う。

そのおかげでバイクからのタイムボードが表示されるたびにタイム差が縮まっている。

しかし、ラスト15kmで3分。

逃げ集団が分裂しているようで1人と4人に分かれている。

恐らくアンカーの誰かが飛び出しているのだろう。

しかし、追いつける気がしない。

先頭で追いかけるのをやめてしまいたい。

そうすればもし、追いつけなくとも少しは責任逃れできるはず。

ゴールした時に「全力で追いかけて集団に付いて行けないぐらい足を使い切ってしまい千切れてしまった」とでも言えばそれっぽいだろう。

千切れたい。

全力で追い続けて結局追いつけないなんて言うのはダサすぎる。

そんな醜態はさらしたくない。

と心が折れそうになってしまう。

しかし、ここで千切れて責任を放棄するというのは許されることではないとも思う。

ここで諦めて誰に責められなかったとしても、自分で自分が許せないと思う。

前を追うアシストとしてのプライドの問題。

今日がキツクなるのは走る前から分かっていた事なのだから最後までやりきるしかない。

腹を括る。

最後まで絶対に諦めず何としても捕まえる。

ラスト10kmで2分半。

先頭と2分半であり、その後ろの4人とは2分程。

4人を捕まえれれば残り1人もすぐに捕えることが出来るだろう。

ここまでの差を詰めてきた側からすれば最早、目と鼻の先。

しかし追う側もグチャグチャ。

まるでアタックしているかのように引いているメンバーが集団から飛び出しては、集団が追いつきという状況を繰り返している。

原因はもう、前に出るだけの足を持っている選手がほとんどいないから。

限界の選手が交代のローテーションに入れず、「後ろに付いてくるだけ」の選手が前に出るのを嫌がって先頭のローテーションとの差が開く。

自分も限界でまともに前を引ける状態ではないが、集団が分裂することによるペースダウンは何としても避けなければいけない為前に出て繋ぐ。

足もほぼ使い切ってヘロヘロ。

しかし、ラスト5km。

とうとう前の4人が見える。

その先に1人飛び出しているのも見える。

これなら追いつける。

と考えローテーションから集団内にまで下がる。

自分の直後にベルラートも下がってくる。

先頭を見ると4人ほどでローテーションを回している。

その直後、バジェットが列車を組んで先頭に出る。

ゴールスプリントに向けて若干牽制している様子。

ここで牽制されてもし、逃げ切られでもすればたまった物じゃない。

今、この瞬間にでも前を捕まえたい。

限界を押して集団右側から再び前に上がっていく。

タイミングを同じくして、同じ判断をしたのであろうベルラートが、フィロージを連れて集団左を上がっていく。

先頭に近づく。

先頭付近で位置取りをしていたコッリとスタキオッティが「バイ!バイ!(行け!行け!)」と叫ぶ。

いつの間にか集団の先頭に出ていた大喜をパスして先頭に出て全力で引く。

後ろでコッリとスタキオッティが「バイ!バイ!バイ!バイ!」と叫んでいる。

全力で踏み切り、前との差を一気に詰めて先頭交代。

足を今度こそ完全に使い切って集団内に下がりながら、集団が逃げを吸収したことを確認。

ラスト2km。

そのまま集団内でゴールする。

ゴールではスタキオッティとコッリがまさかのワンツーを決めていた。

途中で先頭交代にも入り全力で前を追っていたにも関わらず。

最後のゴールもしっかり締めるところにエースとしての意地を見た。

 

 

感想

 

逃げたメンバーに予想以上に粘られたせいで本当に辛いレースだった。

何度も心が折れそうになったが、諦めずに追い続けて吸収することが出来たというのは自分の自信や経験としてかなり良かったと思う。

吸収しきった上にゴールスプリントでワンツーを取った時にはさすがに泣きそうになったが我慢した。

チームとしての成績もこれ以上無いという程に最高のものだったので一緒に頑張ったチームメイトに感謝したい。

本当に身心共に経験したことが無いレベルでの辛さだった。

しかし、つらい経験を積み重ね、それに耐えることで初めて力を付けることが出来る。

現に自分はヨーロッパで辛い経験を積み続けてきたおかげで、今まででは考えられないほどに力が付いていると感じる。

力が無いにも関わらず「後ろに付いているだけ」や、「ゴール前のみで勝負する為に後ろで足を溜める」という事をしているようでは、「上手く走る技術」を身に着けることは出来るが、「根本的な力の向上」というものは一向に望めない。

「上手く走る技術」を身に着けることが出来れば、そのレベルではある程度活躍することが出来るかもしれないが、レースのレベルが少しでも上がれば千切れて終わる。

それではヨーロッパで活躍や勝負することを目指すことは到底できない。

「根本的な力の向上」を積み重ね続けることで初めてヨーロッパで勝負することが出来る。

偉そうなことを書いてはいるが、自分の力もヨーロッパで活躍するにまだはまだ足りない。

しかし、自分は今回のレースでさらに力を付けることが出来、ヨーロッパで活躍するという目標に対し、小さくはあるが一歩近づいたと感じた。

これからも目標に対して一生懸命努力を重ねていきたいと思う。

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2015年9月12日 (土)

ツール・ド・北海道 2日目

ツール・ド・北海道

 

クラス:2 ステージレース 2日目

開催国:日本

距離:158.8km

天候:雨&曇り

 

美瑛町をスタートし、スタートしたところにゴールする小さい周回と大きい周回を1周ずつするレース。

前半から小さなアップダウンが連続し、中盤には今大会最大の十勝岳を登り下って登りを2つクリアしてゴールというコース。

89kmに十勝峠の1級山岳が137.5kmに2級山岳が、35.1km地点に中間スプリントが設定されていた。
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レース前のミーティング

 

今日は守るだけではなく可能であれば攻めてもいくという指示。

しかし、山岳に苦手な選手がいるチームの事情から山岳入り口までは強力な逃げは行かせたくないという感じ。

逃げにもNIPPOから2人を送り込むことが出来れば総合リーダーをそちらにチェンジすることも可能なのでそれも狙って行くとのこと。

状況に応じてコッリやチームカーからの指示で柔軟に動いて行くという感じ。

 

 

レースレポート

 

今日はスタート5分ほど前に並びに行く。

雨がパラついていたこともあり選手の集まりが悪く結構前に並べる。

9時半にパレード開始。

今日のペースは普通。

パレードは3km。

トラブルがあったのか、少しパレードの距離が伸びたがレース開始。

アタック合戦が始まる。

昨日トップ集団でゴールした選手は全員、頭に叩き込んでいる。

アタックする選手を見て逃がしていいかどうか決める。

昨日トップでゴールした選手が結構アタックしてくるので、追走を利用して追う。

追いついても前には出ず後ろに付いたまま。

中間スプリントのボーナスタイムの事もあり逃げたい選手が多いのだろう。

しかし逃がさない。

トップ集団でゴールした選手が逃げればそれを追うのは必然的にリーダーチームのNIPPOになる。

NIPPOとしては「この選手であれば逃げ切っても総合に関係ないから行ってしまっていいよ」というような選手に逃げてもらいたい。

自分とベルラートとフィロージがメインのチェックに入る。

チェックに入るだけなので足はそこまで辛くは無い。

逃がしてはまずい選手が頻繁にアタックするので、気は抜けないが。

弟の大喜がアタックする。

これは放っておいていい。

大学生は昨日全員遅れている。

大喜は7分以上の遅れ。

最悪逃げ切られても大きな問題は無い。

追加で内間さんが逃げる。

内間さんは昨日トップ集団でゴールしている。

でも2人の逃げであれば捕まえるのは容易なはず。

この逃げなら行っても構わないと思いペースを落とす。

しかし、追加で逃げたい選手がポコポコとアタックしてくる。

2人以上になると面倒なのでチェックに入る。

逃げが2人で、集団も落ち着ききっていないこともありイマイチ差が開いて行かない。

最終的に西薗さんのアタックで自分を含めた数名が飛び出し内間さんに追いつく。

直後に集団も追いつく。

大喜はそのまま一人で逃げて行った。

そこから再びアタック合戦。

全体的に疲労してきているのか、逃げられないと諦めたのか、昨日トップでゴールした選手のアタックが減りだす。

代わりに昨日遅れた選手がアタックを始める。

適当に逃がしてしまいたいが、追走で逃がしたくない選手が行くので潰すことになる。

しかし、昨日遅れた選手が単独で飛び出すと逃げ切れず集団に帰って来る。

しばらくアタックとつぶし合いが続き、キナンの選手とシマノの選手が飛び出す。

昨日前に残った選手ではない。

行かせて問題無し。

ここで集団のペースをガクッと落とす。

追加で小さいアタックが何度か発生するが、潰したり、単独にすることで集団に戻ってくるようにしたりして潰す。

最後に先ほど飛び出した2人から結構遅れてブリッツェンと群馬グリフィンズの2名が飛び出して今日の逃げが確定。

37km程の地点。

ペースを落とし切ってからNIPPOの全員が集団内に下がる。

今後の動きの確認のためにチームカーを呼んで話をする。

今年のNIPPOは登りの苦手な選手が多く十勝峠を全員でクリアするためにも峠までは一切前に出ず足を溜める。

自分は峠でのアタック合戦で先頭集団に残ること。

という指示が出る。

そこからは他チームの選手と話しながらリラックスした状態で走る。

集団はアンカーがコントロールして進む。

前は先頭で、大喜、キナンのデリアック、シマノの木村が合流。

トップとメイン集団の間にブリッツェンの大久保さん、グリフィンズの普久原さん。

という形で進む。

山岳に向かっている最中に雨が強まる。

70km後半から集団が活性化し出してペースが上がる。

77.5kmの補給所で一旦緩み、その後本格的にアタックが始まる。

自分の仕事は先頭に残る事。

アタックに反応しとにかくチェックに入り続ける。

前には出ない。

後ろに付いて行くだけ。

あまりダンシングを使わないように気を付ける。

四頭筋は疲労しやすく、ダメージが後になって効いてくるから。

ベルラートもアタックするが決まらず。

しばらくアタックが続く。

ほとんどのアタックに反応しているといつの間にか10数名しか先頭に残っていなかった。

この10数名には、愛三、アンカー、右京、キナン、ブリッツェン、マトリックスといった国内の有力チームが全チーム入っていた。

少数になり集団が追って来ていないことを確認しペースで登り始める。

途中でブリッツェンの大久保さんに追いつく。

思っていた以上に登りが続く。

反応し続けていたこともあり、かなり足に来ている。

しかしここで千切れる訳にはいかない。

頑張って付いて行く。

山頂が近づき左に曲がる。

ここから山岳ポイントまでは1.5km程。

勾配も今までより緩くなる為千切れる事は無い。

耐えきった!

山岳ポイントを通過し下りに入る。

一旦下りが終わり再び登りだす。

この10数名の飛び出しに、有力チームが全チーム入っているという事はメイン集団はNIPPOが引かなければいけない状況になっている可能性が高い。

急いで後ろに下がりチームカーを呼ぶ。

上がって来たチームカーに指示を聞く。

やはり「集団に戻ってこの逃げを吸収しろ」という指示。

集団から離れ後ろを待つ。

1分差程でNIPPOを先頭に集団がやって来る。

見た感じだと全員少し辛そう。

先頭に合流して引き出す。

100km地点。

後ろからペースの指示が出るので調整しながら登る。

登り切り再び下り出す。

101km地点

とにかく踏んでペースを上げたいところだが回転数が高すぎて踏めない。

後ろを見ると離れていたので少し待つ。

コッリに抜かされて後ろに入るが集団が結構ブチブチになっている。

急な下りが終わり、集団が1列にまとまる。

110km地点。

NIPPOのメンバーで交代しながらペースを上げて前を追う。

114km地点で前のメンバーを捕まえる。

116km地点から結構勾配のある登りが始まる。

アタックがかかり結構キツイ。

スタキオッティが地味に遅れていく。

アタックに反応して前を追う。

が、足が限界。

付いて行けず離れる。

これはマズイ。

と思うが全員足に来ているようで飛び出したメンバーとそこまで離れずに集団で登りきる。

118km地点。

そこからの平坦区間で飛び出したメンバーを吸収する。

再び下りに入る。

先ほどの登りで吸収された大喜が再びアタック。

それに入部さんが反応。

ベルラートが先頭で追いかける。

結構長く引くがイマイチ差が詰まらず。

疲れて来ているだろうと思い、アタックでブリッジをかける。

前に追いついて後ろに付く。

しばらくすると集団が追いつく。

そこから再びアタック合戦。

チェックに入り続ける。

アタック合戦の結果、誰も飛び出さず一旦落ち着く。

コッリにスタキオッティが集団に追いついたか聞くと、集団に居るとのこと。

ここで逃げとのタイム差が分かる。

先頭のデリアックと4分強。

残り30km弱。

微妙な差。

その後再びアタック合戦が始まる。

フィロージを含めた6人ほどが飛び出して集団のペースが落ちる。

しばらくしてタイム差が分かる。

先頭と6分、フィロージを含めた6人と2分。

集団後方に下がる。

集団の人数がかなり絞られていることが分かる。

チームカーを呼んでボトルを貰う。

貰いながら状況の確認と指示を貰う。

先頭のデリアックは昨日7分以上遅れているので、最悪逃げ切らせても大丈夫。

フィロージを含めた6人は今のところ放っておいていい。

ボトルを背中に詰めて集団に戻る。

コッリとスタキオッティにボトルを渡したところで前を追って集団のペースが上がる。

背中にボトルを詰めたまま前を追う。

そのまま137km地点の山岳ポイントへ向かう登りに入る。

かなり足に来ていて辛い。

少しでも軽くするために背中に入れているボトルを捨てたいが、勿体ないので背中に入れたまま登りきる。

その下りでベルラートにボトルを渡す。

下り切ってしばらくしてフィロージたちを吸収。

そこから自分、ベルラート、フィロージの3人でローテーションして先頭のデリアックを追う。

途中からアンカーの西薗さん、井上さんもローテーションに加わって追う。

ラスト10kmで2分。

そこからドンドン差が詰まっていき。

ラスト5kmでは30秒ほどでいつでも捕えられる状態。

ラスト4kmからの小さい登りでデリアック吸収。

この辺りから自分の足が限界になって来る。

ローテーションに加われなくなり集団中盤まで下がる。

少し休んで先頭に上がり、ラスト3kmから前を引く。

そこで限界になり先頭を完全に離脱。

集団後方まで下がる。

そのまま集団後方で千切れないことだけに気を付けてゴールしようと考える。

しかし、ラスト1kmを切ってからの誘導ミスでスタキオッティが集団から遅れかける。

不味いと思いスタキオッティに後ろに付いてくるように言い、先頭付近のコッリの所まで連れて行く。

その後は集団後方まで下がってなんとか集団でゴール。

ゴールスプリントはコッリが勝った。

 

 

感想

 

指示に従ってかなり冷静に動けていたと思う。

足の調子が良いこともありガンガン動いても動き続けることができるのでかなりいい感じ。

チームも全員が団結することが出来ているため雰囲気も良くかなりまとまれていると思う。

その証拠に今回の大会で2勝目、総合とポイントでワンツーになっている。

自分が総合トップに上がることは無かったが、明日は最終日なのでスタキオッティのリーダージャージを守り切れるようにチームのアシストを全力でやり切りたい。

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2015年9月11日 (金)

ツール・ド・北海道 1日目

ツール・ド・北海道

 

クラス:2 ステージレース 1日目

開催国:日本

距離:182.7km

天候:晴れ

 

鷹栖町から名寄市まで北上後、東の下川町まで行って東川町まで南下する一本道のレース。

前半は平坦基調で中盤からKOMが2つと、高低図では小さなアップダウンが連続するが。そこまでキツイ坂は無いコース。

100.7kmに3級山岳が127.2kmに2級山岳が、47km、146.2km地点に中間スプリントが設定されていた。
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レース前のミーティング

 

 

いつもは当日に行うミーティングではあるが、異例の前日の夜にミーティング。

というのも、イタリアから来た選手に日本のレースの特殊性や自分達から動かないとレースが終わる可能性があるなどといった危険な情報を頭に叩き込んでおいてもらうため。

どう走るか?というよりも、いかにリスクから逃れるかという話が中心。

そして再び当日にミーティング。

常に前で動いて展開していくようにという指示。

全員が逃げに乗ってしまっても良いという位。

 

 

レースレポート

 

ほぼ最後にスタートラインに並びに行く。

これは前に上がるのが辛いか?と思っていると、昨年のチーム総合優勝チームという事で先頭に並べることに。

10時丁度にパレード開始。

パレード中の先導車の速度が異様に速い。

集団先頭まで出て手で「速すぎる」と合図する。

気付いて貰えたようで、少し遅くなる。

先頭から10番手辺りでパレード終了を迎える。

レース開始。

アタック合戦が始まる。

アタック合戦にイマイチ勢いがない。

とりあえず様子を見ながら動いて行くことにする。

数名が飛び出し、追走がパラパラ飛び出して集団が追いつく。

少ししてベルラートが飛び出す。

ベルラートが先行し、その後ろで数名が飛び出しては捕まるという、別のアタック合戦が始まる。

飛び出した選手までは捕まえるがベルラートまでは誰も追い付こうとしないという不思議な状況。

その内いつの間にかベルラートの所が3人になり集団が落ち着き出す。

単独でブリッジする事が出来れば状況的においしくなるかもと思いアタックしてみるが、集団が追って来た為止める。

集団に戻ると、コッリから「ベルラートが逃げてるからチェックに入るだけにしろ」と言われる。

そこからはアタックに反応していく。

全てに反応するわけではなく「この選手が前に追いつくと状況的に不味いかも」という時にだけ動く。

あらかた潰し終え、最後にシマノと東京大学の選手がアタックする。

2人であれば前の3人に追いつく可能性は低いと考え見送る。

アタック合戦はここで終了。

スタートから10km過ぎたか過ぎないかぐらいの距離。

思ったよりもアッサリと終わってしまった。

出来れば逃げたかっただけに残念。

決まってしまったものは仕方がないので切り替える。

問題ないとは思うが、集団最後尾まで下がりチームカーに状況と指示を聞く。

逃げている選手はベルラート、那須ブラーゼンの佐野さん、チャンピオンシステムの選手。

その後ろに追走で、さっきのシマノと群馬グリフィンズの選手。

ベルラートが逃げに乗っているためNIPPOとしては問題ないが、追加での逃げには注意するようにという指示。

集団内に戻り、コッリとフィロージとスタキオッティにもそのことを伝え集団前方を維持する。

前を引く意味は無いので先頭交代には関係のない辺りで留まる。

結局、追加のアタックは無かった。

最後に飛び出した二人は、しばらくしてから集団に帰って来た。

アタックしていたシマノの選手は木村だった。

逃げと集団のタイム差は最大12分程まで開いた。

そこまで開いたところで、まずアンカーとキナンが引き、その後逃げに選手を送り込んでいないチームが選手を出し合って追いかけ出す。

自分は他の選手と集団後方で固まって動く。

ツール・ド・北海道にはUCIレースを走りなれていない選手も多くいる為、後方はあまり安全とは言えない。

落車や中切れに巻き込まれる可能性が他のUCIレースに比べて圧倒的に高い。

現にレース開始直後の何もない平坦の真っ直ぐな道を走っている際に、いきなり集団中央で落車が発生し結構な選手が巻き込まれていた。

出来れば集団後方は嫌なのだが前に上がっても疲れると考えているのだろう。

仕方がない。

幸いアクシデントには巻き込まれる事は無かった。

それに、大事そうなポイントではサラーと先頭付近まで上がって行っていたので流石という感じだった。

集団が追い始めてからはタイム差が徐々に詰まり続けていた。

恐らく最終的には捕まるだろう。

集団内で休んではいるが、位置取りや横風等で地味に足に来る。

気を付けておかないと肝心な時に足が無いという状況になりかねない。

3人が逃げていることもあり、集団は中間スプリントや山岳ポイントでは争わずにペースを維持して進む。

120km地点辺りでの逃げとのタイム差は6分強。

ここから集団のペースが落ちしばらく6分程のタイム差でレースが進む。

10kmにつき1分タイム差を詰めれるという一般的な考え方から行くとペースを落とす意味は無い。

しかし集団が結構な人数でローテーションを回していることと、今までのタイム差の詰まり方からすれば、簡単に捕まえることが出来ると判断したのだろう。

127kmの2回目の山岳ポイントを通過する。

ここからは追走の為に本格的にペースが上がってくる可能性がある。

集団後方に下がりチームカーからボトルを受け取る。

ペースが上がってからボトルを貰いに行くとかなり足を使うことになる。

予想どうりボトルを貰った直後に集団のペースが一気に上がる。

それからは集団の前方から中盤ぐらいの位置をキープする。

逃げとのタイム差はドンドン詰まっていく。

先頭は逃げが割れて先頭は佐野さんとベルラート。

こうなってくると捕まるのは確定。

ラスト20kmでフィロージから、「最後の坂で自分とフィロージでアタックする」と告げられる。

そこからは足の状態を確認しつつ気持ちを集中しておく。

最後の登りはラスト4、5kmから。

逃げとのタイム差も1分を切る。

ラスト10km手前。

逃げとのタイム差30秒。

フィロージが「行くぞ!」

かなり早いが、逃げが捕まるので仕掛けるという事だろう。

自分が先頭でアタック。

それと同時に集団前方からアンカーが3人アタック。

逃げていた3人がすぐに集団に吸収される。

アタックで10人ぐらいが飛び出すが、集団も1列になって追って来ている。

先頭を交代して逃げようとしているところにアタックがかかり牽制が入りそれを追う選手が飛び出しチェックに入る選手がいて飛び出した選手が後ろを見て諦め追いついた集団から再びアタックがかかり。

と、先頭はグチャグチャ。

しかし、NIPPOは常に誰かがアタックに反応し先行している状態をキープしている。

自分も何回もアタックをかけて逃げを狙う。

下りでフィロージがアタックし、集団が1度落ち着いて1列になり追いかける。

追いついたところで自分が再びアタック。

4、5名で飛び出すが上手く回らず集団が追いつく。

カウンターでコッリがアタック。

これがしばらく単独で飛び出す事になる。

集団から右京のスペイン人がアタック。

すぐさまチェックに入る。

先頭交代を要求してくるがコッリが逃げているので無視。

前で騒いでいるが無視。

後ろを見ると集団が追って来ているがほんの少し距離がある。

単独で追いつけないかと考えアタック。

しかし付いて来たので先頭を代わる。

再び右京の選手が先頭交代を要求してくる。

2人で追いついても問題ないか?コッリと2対1であればこっちが有利だろう。

と一瞬思うが、ラスト5kmの看板を見て気が変わる。

ラスト5kmであればコッリが逃げ切れるかもしれない。

そもそも追いつかなければコッリの逃げ切りがある以上、自分は追いつく必要が全くない。

先頭交代の要求を完全に無視することに決める。

最後の登りの手前。

マトリックスの外国人選手が後ろから追いついて来て、右京の選手に「レッツゴー」と言う。

一気にペースが上がる。

キツイが我慢して付く。

登りに入りコッリを追い抜く。

しかしすぐに集団が追いついてくる。

集団の先頭にかなりの速度差で追い抜かれる。

ここで集団に付かないと終わる。

足は確かにキツイが、今まで味わって来たヨーロッパの苦しみに比べればまだ余裕がある。

ここがヨーロッパで鍛えた力の発揮のしどころ。

幾度ものアタックでかなり疲労が溜まっていたが根性を出して集団に付く。

追い抜かれた際にはかなりの速度差だったが、さすがにもたなかったようでペースが落ちる。

集団中盤で足を回復させながら登る。

登りきる。

集団は一つ。

下りに入る。

下りでコッリに並ぶ。

コッリも結構苦しそう。

「アタック行った方が良いか?」と聞くと、うなずかれる。

下りでアタック。

ブリッツェンの増田さんと2人になる。

真っ直ぐな直線を下り切り平坦に入る。

ラスト3kmは切っているはず。

アンカーの井上さんが合流する。

後ろを見ると集団は結構人数を減らしている。

他のチームも追いついてくる。

外国人選手がいる。

このままゴールまで行けば分が悪い。

先頭交代に入るのをやめる。

バジェットの2人を先頭に集団が追いつく。

ラスト2kmを切る。

バジェットが先頭を引きペースが安定する。

流石にへばっているようでペースが少し落ちる。

左コーナー100m程手前でアタック。

上手く行けば集団が牽制したままコーナーに入るので逃げ切れるかもしれない。

コーナーで自分の真後ろにNIPPOの誰かが一緒に来ているのが一瞬確認できた。

コーナーを抜ける。

後ろから「ゲンキ!バスタ!(終了!)」とスタキオッティの声。

集団が付いて来ているのだろう。

踏むのをやめる。

一瞬の間を置いて、後ろからスタキオッティがアタック。

誰も前に出てこない。

ラスト1kmと少しだろう。

これは……

少しして国内のコンチネンタルチームが列車を組んで協力してスタキオッティを追い始める。

1列になりペースを上げている集団に「合流しようか」と考えて、左に寄っていく。

左後ろからコッリに「オッキョ!(気を付けて!)ゲンキ!」と言われる。

コッリの邪魔にならないように右側に軽く避けると、集団内のコッリが横を通過していく。

集団後方に合流する。

と言っても集団は30人ほど。

左に直角に曲がりラスト800m程。

スタキオッティはまだ飛び出している。

ラスト300mに入り集団がスプリント開始。

自分もスプリントに参加できるかもと思い、もがこうとするが足が限界でガチガチ。

集団から遅れないように粘ってゴール。

1km手前で予感した通りスタキオッティが逃げ切って優勝。

集団スプリントではフィロージとコッリが5位と6位に入った。

自分は集団とタイム差なしの23位。

 

 

感想

 

レース終盤のアタックには自分が逃げ切ることも考えて全力で攻撃したが逃げることが出来ず残念だった。

しかし、その全力の動きのおかげでスタキオッティが逃げ切ることが出来た部分もあるので良かったと思う。

今回のレースは足の感じ的にかなり調子が良さそう。

まだ、トップと同タイムでもあるので、スタキオッティを援護しつつも自分が総合で浮上することも考えて動くことが出来ると思う。

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