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2016年10月

2016年10月27日 (木)

ジャパンカップ 2016

ジャパンカップ

 

クラス:HCクラス ワンデーレース

開催国:日本

日程:10月23日

距離:144.2km

天候:曇り

出場チームメイト:ダミアーノ・クネゴ、ピエールパオロ・デネグリ、小石・佑馬、山本元喜、イウリ・フィロージ

 

栃木県宇都宮市で行われた日本最高ランクのレース。

 

 

レース前のミーティング

 

自分とフィロージで逃げに乗るようにという指示。

残りのメンバーは後半に備える。 

 

レースレポート

 

昨年は開始5秒で逃げが決まったこのレース、今年もそうなる可能性が高いと踏んではやめに並びに行く。

20分前に並びに行くとほとんど誰もおらず先頭に並んでレース開始を待つ。

自分のいる右側には他のNIPPOの選手も並んでいる。

フィロージは自転車だけ置いて近くにあるスターターの人が立つ台に座っている。

スタートの時間が近づくにつれて徐々に選手が増えていく。

逃げに乗るようにという指示のため最初が重要で集中するとともに心拍数が上がる。

若干緊張した状態でレースが開始される。

パレード無しの号砲スタート。

シューズをペダルに固定してアタックをかける選手に反応するために左側に目を向ける。

アタックがかかりそれに反応する。

自分の右後方でガチャガチャとメカトラっぽい音が鳴り「オーゥ、〇×△□」とフィロージが言っている。

一体何をやっているのか。

アタックに反応し飛び出す、ローテーションを回し逃げを図るが集団が追いついてくる。

古賀志の登りが始まる。

中途半端に後ろに下がると飲み込まれて上がれなくなる可能性がある。

登りでペースが上がらないわけだし先頭で登り切る方がいい。

上手くいけば中切れで逃げが決まる可能性もある。

頂上まで失速しないペースをイメージして踏んでいく。

遅くはない。

しかし足が重い。

これは調子がいいとは言えないな……。

そんなことを思いながら踏んでいく。

一瞬後ろを確認すると集団が1列になってはいるが逃げが決まる雰囲気ではない。

頂上まで300mを切ったところでキャノンデールの選手二人が後ろから抜いてくる。

このレースではワールドツアーの選手が逃げを打つことは少ない。

ペースをコントロールして安全に下るつもりだろうか?

キャノンデールの後ろにブリジストンやキナンの選手が付いて行き6人ほどに抜かされる。

頂上手前でそこからキャノンデールを含む4人の選手がアタック。

前に上がってきたワールドツアーの選手が5人ほどで先頭に蓋をする。

これは判断ミス。

完全に油断していた。

下りで何とか抜かして前に出ようとするが抜かすことが出来ない。

クレイジーな動きをして藪に突っ込んでいくわけにもいかないので抜かせない。

集団の下るペースはかなり遅い。

飛び出した選手は全力で下っているはずなので差はどんどん開いて行っているだろう。

焦るが前に出れないという状況が続き、下りのほぼ終わりでやっと抜け出すことに成功する。

一気に踏んで前を追いかけるが前には誰もいないし、見えない。

どうするか、と思って後ろを振り返ると集団が全力で追ってきていて追いつかれる。

自分が飛び出しても潰されるだろうと判断し集団内に戻る。

その後集団からの後追いが1人逃げに追いつき5人の逃げが形成された。

その後体感的にはそれほどペースが落ちずにレースが進む。

逃げにキャノンデールの選手を含む強力なメンバーが入っているためか、差が3分以上に広がらず登りも結構踏んでいるため辛い。

デネグリに指示されながら集団内で位置取りを行う。

前の方に上がりすぎるとデネグリから「ワールドツアーチームの前には無理に入るな、自分たちはワールドツアーの後ろに付ける」と言われる。

そこからしばらくは集団のワールドツアーの後ろで位置取り。

比較的前方にいるおかげで古賀志の下りで伸びる集団の影響を受けにくく体力を温存できる。

だがイマイチ良くない。

結構しんどいしジワジワと足が削られて行っているのが分かる。

正直、去年のジャパンカップほど走れる気がしない。

そんなことを思いながら周回数を減らしていくとデネグリが何かに気付いた様子で自分たちに聞いてくる。

「フィロージはどこに行った?」

確かにしばらくの間フィロージを見ていない。

しかし自分たちに聞かないで欲しい。

クネゴが無線機で「全員で固まって動いているのだから、フィロージ前に上がってこい」というとしばらくして何食わぬ顔でフィロージ合流。

そこから周回数をさらに重ねる。

重ねるごとに、足がヤバいという思いが大きくなっていく。

ラスト6周に入る。

補給所でボトルを受け取ったが、混雑していたせいで結構後ろに下がってしまう。

急いで前に上がろうとするが、その時に集団が結構絞られていることに気が付いた。

やはり集団の前方を維持していないと辛いのだろう。

古賀志の登りで頑張って前に上がっていくが上がり切れずに山頂を越える。

案の定下りで伸びた集団に引きずられて相当足を使ってしまう。

ヤバいヤバい、と思いながら平坦区間で頑張って前に一気に上がって他のメンバーと合流する。

合流したが結構ヘロヘロこれはまずい。

集団前方で一緒に頑張って付いて行きラスト5周の古賀志を登る。

今度はうまく前方で登り切れたが辛い。

残れる気があまりしない。

集団が逃げを吸収するためにペースを上げだしていたせいで集団の比較的前方で下り切ったにも関わらず、平坦部のペースアップで相当踏むことになる。

必死こいて付いて行きラスト4周へ。

登りでペースが上がっているわけではないが踏み切れず、付いて行けない。

ジワジワと遅れていき登りの頂上の前で千切れてしまう。

頂上が見えたタイミングでは集団がギリギリ視界に入っていたが、下りがうまいわけではないので追いつくことが出来ずに遅れてしまう。

ラスト3周に入る前にそのままチームのテントに向かいDNF。

 

 

感想

 

完全にコンディショニング不足という感じであったが、せっかく出場したのにそれは言い訳にはできないと思う。

気持ちの面においては今シーズン初の日本でのレースということもありかなりノリノリだったのだが、残念だった。

最初の逃げに加わることが出来なかったというのが今回の結果のすべてだったと思う。

あそこで失敗した時点で自分の結果としてはダメだった。

去年には後半で動くことが出来ていたので今年それが出来なかったというのは自分的にかなりマイナス。

状況やコンディションはあるにしても、前回から後退するというのは良くない。

どんな状況であろうとも先に進もうと、自分の目標に向かって進もうとする姿勢は絶対に必要であると思うし、そうでなければいけないと思う。

チームが変わるということで色々と話題にしてもらっているというのは注目してもらえる存在だということでうれしい限りではあるが、まずは今年のNIPPOでの最終レースであるタイフンレイクにベストなコンディションで挑めるように集中しなおして挑みたいと思う。

 

 

キツさレベル

9

全体的に辛かった上に、DNFになる数周前ではヘロヘロになりながら付いて行っていたのでかなりしんどかった。

正直ダサかったと思うので走っていて中々恥ずかしかった。

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2016年10月 2日 (日)

イル・ロンバルディア 2016

イル・ロンバルディア

 

クラス:ワールドツアークラス ワンデーレース

開催国:イタリア

日程:10月1日

距離:241km

天候:雨のち曇り

出場チームメイト:ダミアーノ・クネゴ、グレガ・ボーレ、ピエールパオロ・デネグリ、イウリ・フィロージ、エドワード・グロス、小石・佑馬、山本元喜、ジャンフランコ・ジリオーリ

 

ロンバルディア周辺で行われたワールドツアーレースで、今シーズンのヨーロッパ最終レース。

 

 

レース前のミーティング

 

クネゴ、ジリオーリ以外は逃げを狙ってアタックに反応しろという指示。

 

 

レースレポート

 

スタート20分前に並びに行ったにもかかわらずかなりの人数の選手が並んでおり集団の前よりの中盤でパレードが始まる。

パレードの間に何とか前に上がろうと集団の左側から一生懸命前に上がる。

ワールドツアークラスのレースのアタック合戦のスピードはHCクラスよりも遥かに速いため、最初に前でスタートしなければ後から前に上がるのは至難の業。

石畳の町中をパレード走行で抜ける。

左コーナーでスリップを警戒して大回りにコーナーを回る選手が多く、左のイン側が大きく開ける。

「今こそが前に上がるチャンス!」と思いコーナーの立ち上がりで踏み込んで加速しようとする。

濡れた石畳でグリップを失った後輪が思いっきりスリップ。

そのまま進行方向に対して横向きになったまま滑り、バランスを崩して落車。

速度が出ていなかった上に落車するまでに立て直そうと粘ったこともあり怪我はほぼ無し。

その代りに心が傷ついた。

このロンバルディアでは去年もスタート直後にロータリーでスリップしてこけている。

呪われているのだろうか?

というか、レースが始まってもいないのに勝手に一人でスリップして落車は相当恥ずかしい。

バイクに急いで跨り直して再スタート。

しかし今の一連の出来事でかなり位置を下げてしまった。

リアルスタート地点を通過するが集団の中盤辺り。

前に上がるのはかなり辛そう。

レースが始まる。

アタック合戦が始まりペースが上がる。

やはり速い。

前に上がる余裕がない。

集団はコーナー毎に縦に伸び、コーナー立ち上がりにおいて全力でダッシュを繰り返す。

そのコーナー立ち上がりのダッシュがさっき落車したせいで怖くなり反応が遅れる。

毎回、前の選手から少し離れて前を追いかける。

しかもコースプロフィール的には平坦に見えていた前半部分もかなりアップダウンを繰り返している。

中盤から後半にかけての山岳が大きすぎるせいで縦の尺度が圧縮されたことで平坦に見えていただけなのだろう。

まぁ、このことに関しては大体予想していたので大きな問題ではない。

しかし、間抜けな落車で立ち上がりが怖くなるなんてことは予想していなかったので大きな問題である。

コーナーの立ち上がりは苦しいわ、登りではアタック合戦でペースが上がって苦しいわ、で休めるところが無い。

ペースが落ちた時にはアタックに反応するために少しでも前に上がろうとするので、そこでも苦しい。

その前に上がった分が登りやコーナーで後ろに下がってしまうことで帳消しになるので、もはや悲しい。

でも今日のコース的にレースに最後まで残るなんていう可能性はゼロ。

限界まで残れたとしても130km辺りの登りの入り口までだろう。

そんな感じである以上、スタートで動けなければ出場した意味は全くない。

その後も苦しみ続け何とか前に上がろうと、もがき苦しむ。

集団の先頭がペースを落としたタイミングでとうとう先頭に出ること成功。

30km過ぎ。

ここで「様子を見て反応するアタックを見極める」なんて言っていると集団に飲み込まれて終了なので、そのままの勢いでアタックに反応。

全然決まらず。

何とか集団の先頭近くにとどまって耐える。

かなりキツイ。

上がるために相当消耗しているし、1回反応しただけでかなり辛い。

でも前にいるだけでは意味がないので、ヤケクソ混じりアタックに反応。

キレが無さ過ぎて反応したはいいが、すぐに追いつくことが出来ず少し離れて追走。

あぁ、辛い。

後ろから抜いてきた選手の後ろに付いて前に追いつく。

4人で飛び出したが一瞬で追いつかれる。

脚が限界。

集団に飲み込まれ一気に位置を下げていく。

その最中にロータリーが現れる。

立ち上がりで加速する集団に苦しみ、遅れそうになりながら付いて行く。

そこからもアタック合戦は続き、ハイペースでアップダウンと伸び縮みを繰り返す集団の後方でガリガリ脚を削られていき「もう無理……」と思いながらヘロヘロになって付いて行く。

緩やかな登りで千切れそうになりながらほぼ最後尾まで下がってしまい下りへ。

湿った路面に警戒した選手たちがかなりユックリと下る。

一体先頭はどうなっているのだろうか……怖い。

安全に下り切り、平坦に入る。

凄い、凄い、勢いで集団が加速していく。

付いて行こうとするが千切れる。

千切れザマに前を見ると集団もブチブチに千切れている。

追いつける気がしない……。

チームカーの車列にバンバン抜かれていく。

諦めた選手がパラパラとやめていき、最終的に小石と合流し回収車に回収された。

そこからかなりの間、回収車からコースを見ていたが半端ない登りの連続で、千切れた選手がUターンしてきてショートカットしてゴールで待つバスに帰って行っていた。

一番長い登りの雰囲気はまさに富士あざみラインだった。

下りも道幅が狭くブラインドコーナーの連続、ガードレール無しのところもありかなり危険だった。

 

 

感想

 

今シーズンのヨーロッパ最終レースで気合を入れていたのだが爆散という感じだった。

前に上がるために苦しみ、コーナー立ち上がりで苦しみ、登りで付いて行けず苦しみ、下りでビビって苦しみ、苦しみのオンパレードという感じのレースだった。

とはいっても自分が経験したのはほんの初めの一瞬だったので最後まで残った選手がどれだけ苦しんだのかは、想像したくない。

コースプロフィール的にはジロでも似たような高低図のハードなステージがあったが、それをワンデーレースでやると初っ端だけでもここまでキツくなるのか……という感じだった。

やはり、その日の1勝のために全力を尽くすワンデーレースでは同じワールドツアーであってもレースの難易度は大きく変わるのだと改めて実感させられた。

 

 

キツさレベル

10

ありとあらゆる部分で辛かった。

頑張って粘ったが抵抗むなしく散っていったという感じだった。

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